
本記事で記録している「ハヤテ(HAYATE)」は、現在は上岡颯(かみおかはやて)として活動する社会人アスリートです。幼少期から始めた打撃格闘技では、全国大会での複数回の入賞に加え、全日本選手権準優勝2回、JOC強化指定選手としても選出され、国際大会JapanOPENでは4連覇(V4)を達成しました。これらの競技育成は、父である上岡岳が家庭での父親としてだけでなく、生物学学芸員として筋肉構造を理解し、フィジカルトレーナーとしても長年にわたり指導してきた結果に基づくものです。現在は打撃競技からフィジーク競技に転向し、実戦で培った身体操作と科学的トレーニングをもとに競技を継続するとともに、当サイトGLINTの次世代監修者(トレーニング技術・競技経験担当)として解説や監修にも携わっています。本戦闘記録は、上岡颯が「ハヤテ」として歩んできた10年以上の育成・挑戦・成長の軌跡を、当時のままの呼称でまとめたものです。
記事本文
2020年に全日本選手権で準優勝し、強化指定選手となったハヤテでしたが、世界は前代未聞のパンデミック・コロナ禍に見舞われ、予定されていた国際大会出場や国際強化合宿などは全てキャンセルされ、やるせない一年になりました。
ハヤテはちょうど大学4年生、普通の世の中であれば、強化指定選手はアスリートナビという制度で企業に契約就職できるのですが、コロナ禍のなか大手企業の雇用は悪化し、結局アスリートナビ就職はできませんでした。
そもそもトップ選手でいられるのは20代前半が限界ということもあり、ハヤテはこれを機にテコンドーを引退し、一般就職する道をとる決断をします。
もう彼は十分に戦ってきたのだから、それで十分だと僕も父として感じました。
2021年3月、彼は最後の戦いである全日本選手権に出場、メダルを奪取した後、武具を置きました。
現在、社会人一年生の彼は、東京のデザイン会社で働きつつ、第二の競技人生をスタートすべく、日々筋トレに励んでいます。
いつかまた、彼の「神様からもらった左ハイ」を見られたら嬉しいな、と一ファンとして思っています。
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