ハヤテの戦闘記録5:辛抱の時の記録と戦場の拳


本記事で記録している「ハヤテ(HAYATE)」は、現在は上岡颯(かみおかはやて)として活動する社会人アスリートです。幼少期から始めた打撃格闘技では、全国大会での複数回の入賞に加え、全日本選手権準優勝2回、JOC強化指定選手としても選出され、国際大会JapanOPENでは4連覇(V4)を達成しました。これらの競技育成は、父である上岡岳が家庭での父親としてだけでなく、生物学学芸員として筋肉構造を理解し、フィジカルトレーナーとしても長年にわたり指導してきた結果に基づくものです。現在は打撃競技からフィジーク競技に転向し、実戦で培った身体操作と科学的トレーニングをもとに競技を継続するとともに、当サイトGLINTの次世代監修者(トレーニング技術・競技経験担当)として解説や監修にも携わっています。本戦闘記録は、上岡颯が「ハヤテ」として歩んできた10年以上の育成・挑戦・成長の軌跡を、当時のままの呼称でまとめたものです。

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記事本文

中学生になってからのハヤテは、大きく勝つ時もあれば、ぽかっと一回戦で負ける時もあるというムラが目立ちました。

先生が言うには、身体能力は高いものの、「心がまだできていない」とのことでした。

そんなことで、中学生時代の課題は「心を強くすること」で、高校生や大人との本気のスパーリングの日々でした。

そんな、中学生時代の道場スパーリングの記録です。「本当は怖かった」そうです。

なかでも、最大の練習相手となったのは、大人の極真地方チャンピオンの選手でした。時にKOされる日々が続きました。

自宅でも練習の日々でした。僕が運営する同好会ジムの二見TCは、ハヤテの練習スペースが始まりでした。

そんな強敵を、始めて倒した時の動画です。まともに打ち合っては大人と子どもなので、勝てるわけはありません。

ハヤテが誰に教えられるでなくとった戦法は、ガードの肘を突き出し、相手の蹴り足を迎撃破壊するという戦い方……

実戦のなかでしか生まれない「戦場の拳」でした。

これは、地味に今でも試合で有効利用しています。

このような日々を過ごし、中学生1年生で、不可解な判定で陥落したJapan Open国際タイトルの再奪取にむかうことになりました。

その試合はハヤテが「格闘家の本質に目覚めた一戦」となりました。

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