ハヤテの戦闘記録7:全日本ジュニアメダル再奪取と覚悟の一礼


本記事で記録している「ハヤテ(HAYATE)」は、現在は上岡颯(かみおかはやて)として活動する社会人アスリートです。幼少期から始めた打撃格闘技では、全国大会での複数回の入賞に加え、全日本選手権準優勝2回、JOC強化指定選手としても選出され、国際大会JapanOPENでは4連覇(V4)を達成しました。これらの競技育成は、父である上岡岳が家庭での父親としてだけでなく、生物学学芸員として筋肉構造を理解し、フィジカルトレーナーとしても長年にわたり指導してきた結果に基づくものです。現在は打撃競技からフィジーク競技に転向し、実戦で培った身体操作と科学的トレーニングをもとに競技を継続するとともに、当サイトGLINTの次世代監修者(トレーニング技術・競技経験担当)として解説や監修にも携わっています。本戦闘記録は、上岡颯が「ハヤテ」として歩んできた10年以上の育成・挑戦・成長の軌跡を、当時のままの呼称でまとめたものです。

執筆者・監修者・運営者情報

記事本文

中学生二年生のハヤテはJapanOpen国際優勝から勢いに乗り、夏の全日本ジュニアのメダル再奪取にむかいました。

年齢的にU12の年齢をすぎ、一からU17の強化指定を取り直さなければいけない一戦でした。

この年は、僕自身、前年までのマスターズ日本代表から陥落し、ハヤテが負ければ我が家から日の丸が消えるという思いもあり、厳しい臨戦となりました。

僕自身の敗戦直後、ハヤテが僕にいった言葉は「俺がやる」でした。

ずっと子どもだと思っていましたが、この時はじめてハヤテを男として頼もしいと思ったのを覚えています。

出場階級は最激戦区の中学生軽量級、トーナメントは「よくこれだけ集まりに集まったな」と思えるくらいの、各都道府県代表50名近くの殲滅戦になりました。

一回戦の長野代表、二回戦の愛知県代表になんとか競り勝ち、むかえた準々決勝・メダルマッチ…

勝てば、メダルと強化指定を再奪取の一戦の相手は、黄帯(8級)でした。

このレベルの大会に黒帯以外が勝ち上がってくるのがおかしいな、と感じ調べたところ、相手はフルコンタクト空手の全国区チャンピオン、競技をまたいでの越境出場選手でした。

それは、ハヤテ個人の問題ではなく、テコンドー家として絶対に退けない一戦でもあり、協会の役員の方が試合前にわざわざ「必ず勝て」と言いにくる状況でした。

試合開始、コートに向かうハヤテはくるりとこちらを向き、セコンドの僕に一礼をしました。

これまで、そんなことをしたことはなかったのですが、ハヤテの目つきに様々を悟りました。それは、「覚悟の一礼」だったのでしょう。あの、目つきは一生忘れることがないと思います。

試合は、殺気を超えた何かで完全に相手を圧殺、左ハイを何度も決めて勝利しました。

準決勝は奇しくも、JapanOpen国際決勝での対戦相手…サドンデスまでもつれ込む死闘のすえ敗退となりました。この相手と決着をつけるのは二年後になりますが、それはまだ先の話でした。

スポンサーリンク

ハヤテの戦闘記録トップページ

ハヤテの戦闘記録(Battle record of HAYATE)トップページへ戻る

上岡颯選手・監修記事・動画一覧

心臓撃ちの理論と実践

鎖骨撃ちの理論と実践

レバー蹴りの理論と実践

かかと落としの理論と実践

スポンサーリンク

当サイト取り扱いUFCグッズ

五輪種目テコンドーの全日本メダリスト・強化指定選手である上岡颯選手が選定・推奨しているマウスピースなど格闘技用品(UFC製品)の一覧です。
mazurenkojp.base.shop

 

本サイト「GLINT」は、2019年より筋力トレーニングと運動生理学および生物学に関する専門情報を継続して公開しています。競技経験に基づく実践的な知識と、博物館学芸員としての科学的根拠を重視した解説をもとに、正確で信頼できる情報の提供を目指しています。

競技者が本音で解説シリーズ


当サイト運営ショップ

マズレンコ製作所日本正規輸入代理店


当サイト協賛ショップ

高品質トレーニングギア武器屋・鬼・GLFIT


当サイト提携ジムONI GYM 24
ONIGYM24大阪店ONIGYM24東京店

人気製品・記事

人気のベルトがフルラインナップ! 

愛用ベルトが最新式になるバックル

試合や高重量トレーニングに最適化

北米に続き日本でもブレイク開始
マシン筋トレの疑問を解決する記事

自宅トレーニングに必要不可欠な器具

スポンサーリンク

当サイト運営ジムで実際に使用している用品

記事制作©FutamiTC/MazurenkoJapan


戦闘記録
マズレンコ製作所公式ブログ|筋トレ専門サイトGLINT