【ピラミッドセット法】筋肥大と筋力向上が同時に狙えるオールアウトの筋トレ方法

この記事は全日本3位以上・日本代表の各競技選手のみが執筆した専門記事です。

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ピラミッドセット法と呼ばれる筋トレセットの組み方は、筋肥大と筋力向上が同時に狙える非常に効率的で強度の高いトレーニングメソッドです。その基本的な理論を解説するとともに、具体的な組み方をコンパウンド種目(複合関節運動)とアイソレーション種目(単関節運動)の種目別に例示します。また、あわせて派生型のトレーニング方法であるディセンディングピラミッド法についても解説します。

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ピラミッドセット法の基本的なセットの組み方

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ピラミッドセット法は、その筋トレ種目における最大挙上可能重量(最大筋力)をもとに、以下のように組むのが一般的です。

①ベンチプレスなどのコンパウンド種目

1セット目:最大筋力の60%×8レップ

2セット目:最大筋力の70%×6レップ

3セット目:最大筋力の80%×4レップ

4セット目:最大筋力の90%×2レップ

5セット目:最大筋力の70%×限界まで

6セット目:最大筋力の60%×限界まで

②バーベルカールなどのアイソレーション種目

1セット目:最大筋力の60%×8レップ

2セット目:最大筋力の70%×6レップ

3セット目:最大筋力の80%×4レップ

4セット目:最大筋力の70%×限界まで

5セット目:最大筋力の60%×限界まで

いずれの場合も、最大筋力の90%セットまではアップもしくは予備疲労としてセットを行ない、限界まで反復する後半のセットで完全に筋肉を追い込みます。

また、コンパウンド種目は複数の筋肉を使う高重量種目なので多めのセット数で、アイソレーション種目は単一の筋肉に負荷がかかるのでややセット数を減らして行なうのが一般的です。

なお、パワーリフティングの競技選手の場合などは、90%のセットの後に100%1レップのセットを組み込んで限界まで筋力向上を狙いますが、一般的なトレーニングでは怪我のリスクなどを考慮して、最大筋力での挙上セットは行なわない方が無難でしょう。

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ピラミッドセット法の効果

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ピラミッドセット法は10レップ前後の中負荷中反復回数のセットからはじまり、数レップが限界の高負荷低反復回数のセットに至り、再び中負荷中反復回数に至ります。これにより、中負荷を受け持つ筋繊維であるFO筋と高負荷を受け持つ筋繊維であるFG筋の両方が鍛えられるため、筋肥大と筋力向上の両方の効果が得られやすくなります。

ピラミッドセット法のインターバルのとり方

最大筋力の90%のセットまでは筋力向上を主目的と考え、セット間インターバルは2~3分間と長めにとり、一度に動員される筋繊維の比率を高めるようにします。後半の限界まで行うセットは、筋肥大が主目的なのでセット間インターバルは1分前後と短めに設定し、まんべんなく筋繊維を動員するようにしてください。

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ディセンディングピラミッド法とは

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ピラミッドセット法の派生型のトレーニング方法としてディセンディングピラミッド法というものもあります。これは、アップ→90%セット→80%セット→70%セット→60%セット→50%セットと、アップ以外のセットを重量を下げながら全て限界まで行う方法で、筋力向上よりは筋肥大に焦点を当てたトレーニング方法になります。

ディセンディングセット法と名称が似ているので混同しやすいですが、ディセンディングセット法とは違い、重量を落とすたびにインターバルをはさんで、筋繊維をまんべんなく動員していきます。

さまざまな筋トレメソッド

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筋トレ効果を高める各種のメソッド・トレーニング方法を詳細解説したものが下記の記事です。刺激を変えたい、さらに追い込みたいときなどに是非ご活用ください。

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【筋トレ効果を高めるメソッド】効率的に筋肉を追い込むテクニック集

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筋トレ効率を上げる基本理論

もう一度基本を見直すことも大切

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トレーニングの効率を上げて成果を出すためには、様々なセット法を試す以外にも「トレーニング理論の基本を見直す」ことも大切です。

トレーニング種目を実施する順序

トレーング種目を実施する順序は、コンパウンド種目(複数の筋肉と関節を動かす多関節運動種目)を先に行い、その後でアイソレーション種目(単一の筋肉と関節を動かす単関節運動)を行うのが基本です。また、複数のコンパウンド種目・アイソレーション種目を実施する場合は、それぞれ使用重量の高い種目から先に行います。

トレーニング動作と首の連動性

トレーニングフォーム全般において重要となるのは、実施する種目の動作と首の位置関係を適切に保つことです。特に、身体の前側の筋群(大胸筋・三角筋・上腕三頭筋・大腿四頭筋など)を収縮させる局面では、動作フィニッシュで軽く顎を引き、首を安定させることが有効です。

一方で、身体の後ろ側の筋群(広背筋・僧帽筋・上腕二頭筋・脊柱起立筋・ハムストリングスなど)を収縮させる局面では、動作フィニッシュで首の位置をわずかに後方へ誘導し、顎の角度を適切に調整することで動作が安定します。

トレーニング動作と呼吸

トレーニング動作における呼吸タイミングも重要な要素です。一般に、筋肉は息を吐く局面で収縮が高まり、息を吸う局面で弛緩しやすくなります。そのため、動作フィニッシュの位置では息をしっかり吐いて筋活動を安定させ、いったん動作を止めてから息を吸い、元の姿勢へ戻る流れを作ることが有効です。

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停滞期を突破するには食事の見直しも大切

筋肥大の停滞期に重要なのは、筋肉を騙すトレーニング法だけではありません。

筋トレの効果を出すための基本である食事メニューを見直すのも非常に重要です。

まず、筋トレをして筋肥大するためには体重あたり2gの純タンパク質が必要とされています。つまり、70kgの人の場合、一日に140gの純タンパク質(肉類に換算して700g)とかなり多く、この量を摂りきれていないために筋肥大が停滞しているケースも少なくありません。

なお、筋トレと食事に関する情報は多岐にわたりますので、下記の記事をご参照ください。

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【筋トレの食事メニューレシピ例紹介】バルクアップ・シェイプアップそれぞれに最適なカロリー・栄養素比率

筋肉部位別ストレッチ法

筋トレと合わせて行うことで、トレーニング効果を高めてくれるのがストレッチです。ストレッチを行うタイミングはトレーニング前・トレーニング中・トレーニング後ですが、それぞれに異なる意味があります。

下記の記事では、全身の筋肉部位別のストレッチ方法を、大胸筋・背筋群(僧帽筋・広背筋)・三角筋・上腕二頭筋・上腕三頭筋・大腿筋群それぞれに動画をまじえて詳しく解説しています。

また、筋トレにおけるストレッチの効果と行うのに最適なタイミングもご紹介していますので、ご参照ください。

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【筋肉部位別ストレッチ方法】大胸筋・背筋・三角筋・上腕・大腿別に動画で解説

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