卵かけご飯は筋トレ食として使えるのか|結論=使いどころを間違えなければ有効

この記事の数値は食品成分データベース(文部科学省)に基づいて算出し、栄養(PFC)バランスに関しては食事バランスガイド(農林水産省)の情報を参照しています。

結論から言います。卵かけご飯は筋トレにおいて「使いどころを間違えなければ有効な食事」です。万能でも最適解でもありませんが、条件が合えば明確な役割を果たします。卵かけご飯は、白米という高回転の炭水化物に、生卵という消化の速いタンパク質と脂質が組み合わさった、極めてシンプルな構造の食事です。この単純さこそが、評価を誤りやすい原因でもあります。

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卵かけご飯の栄養構造と身体への入り方

卵かけご飯の主役は白米です。エネルギー供給の中心は炭水化物であり、卵はあくまで補助的なタンパク質源に過ぎません。生卵一個あたりのタンパク質量は約6g前後で、筋肥大を狙う主菜としては明らかに不足しています。一方で、卵黄に含まれる脂質とレシチンは、血糖の立ち上がりをわずかに緩やかにし、食後の満足感を高める方向に働きます。そのため卵かけご飯は、完全なクリーンカーボではなく、ややマイルドなエネルギー食として位置づけるのが適切です。

トレーニング前後での評価は真逆になる

トレーニング前の食事として見た場合、卵かけご飯は比較的扱いやすい部類に入ります。消化に時間のかかる食物繊維がほとんどなく、胃腸への負担が少ないため、トレーニング2〜3時間前であれば問題なく使えます。ただし脂質がゼロではないため、直前食としては適しません。

一方、トレーニング直後の回復食としては評価が下がります。筋肉の回復を優先する局面では、タンパク質量が圧倒的に不足しており、卵かけご飯単体では回復を完結させることができません。このタイミングで使うなら、肉や魚介類などを必ず追加する必要があります。

タンパク質強化をした卵かけご飯

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増量期と減量期での立ち位置の違い

増量期において卵かけご飯は「量を稼ぎやすい主食」として有効です。食欲が落ちているときでも食べやすく、短時間でエネルギーを入れられる点は大きなメリットです。ただし、卵かけご飯ばかりに頼ると、タンパク質密度の低さから筋肥大効率は下がります。

減量期ではさらに扱いがシビアになります。白米中心の構成上、摂取量を誤るとすぐにカロリーオーバーになります。減量期に使う場合は、ご飯量を明確に管理し、卵を全卵ではなく卵白寄りに調整するなど、目的に合わせた分解が必要です。

卵かけご飯を「筋トレ食」にする条件

卵かけご飯を筋トレ向きに成立させる条件ははっきりしています。第一に、ご飯量を目的に応じて管理すること。第二に、卵をタンパク質の主役と勘違いしないこと。第三に、必要に応じて追加タンパク質源を組み合わせることです。これらを満たして初めて、卵かけご飯は「楽だが使える食事」になります。

まとめ

卵かけご飯は、手軽さゆえに過大評価されがちですが、筋トレ食としては明確に役割が限定されています。主食としてのエネルギー供給には優れていますが、筋肉を作る食事としては単体では不十分です。だからこそ、卵かけご飯は主役ではなく、構成要素として使うべき食事です。目的とタイミングを外さなければ、卵かけご飯は筋トレ生活の中で確実に機能します。

バルクアップ筋トレと身体作り筋トレの食事の特徴

バルクアップを目的とした筋トレでは、体重1kgあたり約2g前後のタンパク質を目安にしつつ、あわせてその2~3倍程度のエネルギー(主に糖質や脂質)を摂取するケースが一般的です。

健康的な身体作りを目的とした筋トレでは、体重1kgあたり約1g前後のタンパク質を一つの目安とし、糖質や脂質の摂取量を調整しながら、全体のエネルギー量をコントロールしていきます。

筋トレと食事の基礎情報・知識

タンパク質の安定摂取

筋トレの成果を継続的に出していくためにはタンパク質の安定的な摂取が必要で、そのためには冷凍タンパク質食材をストックしておくことも有効です。下記は筆者が日本代表競技者として実際に常時ストックしていた冷凍の肉類・魚介類の一例です。

筋トレ向き冷凍食品・食材(肉類&魚介類)まとめ

PFCバランスについての基礎知識

食品は、タンパク質(P)・脂質(F)・炭水化物(C)の三大栄養素から構成されており、これらの摂取比率をPFCバランスと呼びます。一般的には「2:2:6」が一つの目安とされますが、筋トレを行う場合は、タンパク質の比率を高めた「4:1:5」前後のPFCバランスがよく用いられます。

ライフスタイルに合わせたPFCバランスの調整

筋トレの食事ではタンパク質重視が基本ですが、カロリー量はトレーニング量だけでなく生活の運動量に合わせ、活動量が多ければ脂質・炭水化物を増やし、少なければ控えめに調整します。

タンパク質とは

タンパク質は筋肉(筋繊維)の主成分であり、筋肥大を目的とした筋力トレーニングでは最も重要な栄養素です。筋肥大には体重1kgあたり約2gの純タンパク質が必要で、これは肉類・魚介類換算でおよそ10gに相当します。

脂質について

脂質は1gあたり9kcalと高カロリーで敬遠されがちですが、エネルギー効率が高く長時間トレーニング前のカロリー源として有効であり、腹持ちの良さから適度に摂取することで間食防止にも役立ちます。

炭水化物について

炭水化物は運動時の主要なエネルギー源で、吸収が速くトレーニング前のエネルギー補給に適しており、筋トレ後は筋再合成に必要なエネルギー確保のためタンパク質と合わせて摂取することが重要です。

具体的な筋トレ向き食品・食事例

下記の記事はバルクアップ・身体作りそれぞれの筋トレ目的別に、具体的な食事メニュー・レシピを解説したものです。是非、ご活用ください。

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