筋トレは週何回がベスト?バルクアップと身体作り別に最適な頻度を解説

この記事は全日本3位以上・日本代表の各競技選手のみが執筆した専門記事です。

筋力トレーニング(筋トレ)の適切な頻度は週何回なのでしょう?

それはトレーニングの目的によって異なり、筋肥大目的と身体作り目的では考え方も違ってきます。

まずは、筋トレの頻度を考える上でベースとなる超回復理論について解説していきます。

執筆者・監修者・運営者情報

超回復とは何か

破壊された筋繊維が強く太くなる生理機能

筋トレの効果を出すために不可欠な要素が、筋肉の超回復とその理論です。

筋トレで負荷のかかった筋肉は、筋繊維に微細な裂傷が発生します。そして、ダメージを受けた筋繊維は、一定の回復期間をおいて、鍛える前よりも強く太くなって回復します。

この一連の生体反応を超回復と呼び、筋トレ(筋力トレーニング・筋肉トレーニング)とは、適切で意図的な超回復を繰り返すことによって、筋力向上や筋肥大を達成する行為なのです。

超回復前に筋トレをすると

fitness-1291997_960_720_20160905063035404.jpg

筋トレによって破壊された筋肉を超回復前に再度筋トレで破壊するとどうなるでしょう?

答えは簡単です。回復しきれていない状態での筋トレ負荷で、筋繊維が破壊され続けると、筋肉はどんどん弱く小さくなってしまいます。

「筋トレを毎日してはいけない」とよく言われるのはこのためですが、厳密には「同一の筋肉に毎日負荷を与えてはいけない」となります。

実際、身体の筋肉部位をいくつかのグループに分けてローテーションで鍛えていく「部位分割法」=「スプリットトレーニング」というプログラムの組み方が一般的です。

筋肉部位ごとの超回復期間

筋肉の大きさと使用頻度で決まる

超回復の期間は、年齢や体質などにより個人差がありますが、基本的には以下のような相関関係があります。

◯大きな筋肉:超回復が遅い

◯小さな筋肉:超回復が早い

◯使用頻度の低い筋肉:超回復が遅い

◯使用頻度の高い筋肉:超回復が早い

具体的な筋肉部位別の超回復期間

標準的な20~30代の男性の場合、筋肉部位別の超回復期間は以下の通りです。

72時間で超回復する筋肉

大腿四頭筋・ハムストリングスなど太ももの筋肉

僧帽筋・広背筋・長背筋などの背中の筋肉

48時間で超回復する筋肉

三角筋・上腕二頭筋・上腕三頭筋など肩から腕にかけての筋肉

胸の筋肉・大胸筋やお尻の筋肉・臀筋群

24時間で超回復する筋肉

前腕筋群・腹筋群・ふくらはぎ(下腿三頭筋)など日常での使用頻度の高い筋肉

なお、10代の場合はこれより短く、女性や40代男性はこれより遅くなります。

※部位ごとの超回復期間には個人差があります。

トレーニングプログラムを組む場合、これら筋肉の超回復期間を考慮することが重要ですが、筋肥大トレーニングと身体作りトレーニングでは組み方が異なります。

これは、筋肥大では複数の筋肉を使い高負荷で鍛える高重量コンパウンド種目が主体となり、超回復に時間がかかること、身体作りでは低負荷で細かい部位分割により、できるだけ代謝の高い状態を維持するほうが有利なことに起因しています。

筋肥大筋トレに最適な部位分割

上半身の押す筋肉・上半身の引く筋肉・下半身の筋肉

筋肥大バルクアップ筋トレに最適な部位分割方法は、全身の筋肉を「上半身の押す筋肉」「上半身の引く筋肉」「下半身の筋肉」の3つに分け、それぞれ週1回ずつ、週に3回のスプリットでトレーニングしていく方法です。
各グループの筋肉部位は以下の通りになります。

上半身の押す筋肉

大胸筋・三角筋・上腕三頭筋

上半身の引く筋肉

広背筋・僧帽筋・上腕二頭筋

下半身の筋肉

大腿四頭筋・ハムストリングス

そして、上半身のトレーングが連続しないように、以下のように一週間のプログラムを組みます。

①週1回目のトレーニング

上半身の押す筋肉:大胸筋・三角筋・上腕三頭筋

②週2回目のトレーニング

下半身の筋肉:大腿四頭筋・ハムストリングス

③週3回目のトレーニング

上半身の引く筋肉:広背筋・僧帽筋・上腕二頭筋

具体的なプログラムについては、下記の記事にまとめてありますので、ご参照ください。

週2回の部位分割トレーニング
週3回の部位分割トレーニング
週4回の部位分割トレーニング

身体作り筋トレは毎日やる

全身を部位分割してローテーションする

change-1076219_960_720.png

身体作り筋トレは常に代謝の高い状態を保つほうが効率的なので、できることなら毎日行うのがベストです。ただし、一つの筋肉は筋トレをすると回復するのに72時間かかり、回復前に負荷を与えると怪我の原因になってしまいます。

このため、全身の筋肉を動きのグループ別に分け、ローテーションをしながら毎日筋トレをしていくのがもっとも効率的になります。具体的には以下の通りです。

月曜日:胸を中心にした押す筋肉グループ

火曜日:腰まわりの筋肉グループ

水曜日:下半身の筋肉グループ

木曜日:腹まわりの筋肉グループ

金曜日:背中を中心にした引く筋肉グループ

土曜日:休養日または有酸素運動

日曜日;休養日または有酸素運動

※ただし、30代中盤を過ぎると、回復能力が若い時と違って遅くなりますので、中高齢の身体作り筋トレは週3回程度の部位分割が適切になってきます。

部位分割メニュー例


週2・3・4回の部位分割筋トレメニュー

主な筋トレ種目一覧


図解付き主要種目の一覧ページ

下記にリンクしています主要種目の個別解説記事は、動画だけでなく一目で理解しやすい図解付きでフォームについて説明しています。

自重トレーニング

腕立て伏せ(大胸筋)
パイクプッシュアップ(三角筋)
ベンチディップス(上腕三頭筋)
懸垂(背筋群)
バックエクステンション(背筋群)
逆手懸垂(上腕二頭筋)
自重スクワット(下半身)

チューブトレーニング

チューブチェストプレス(大胸筋)
チューブチェストフライ(大胸筋)
チューブショルダープレス(三角筋)
チューブキックバック(上腕三頭筋)
チューブローイング(背筋群)
チューブカール(上腕二頭筋)
チューブレッグプレス(下半身)

ダンベルトレーニング

ダンベルプレス(大胸筋)
ダンベルフライ(大胸筋)
ダンベルショルダープレス(三角筋)
ダンベルサイドレイズ(三角筋)
ダンベルキックバック(上腕三頭筋)
ダンベルローイング(背筋群)
ダンベルカール(上腕二頭筋)
ダンベルスクワット(下半身)

マシントレーニング

マシンチェストプレス(大胸筋)
ケーブルフライ(大胸筋)
スミスマシンベンチプレス(大胸筋)
マシンショルダープレス(三角筋)
ケーブルプレスダウン(上腕三頭筋)
ラットプルダウン(背筋群)
ケーブルローイング(背筋群)
スミスマシンデッドリフト(背筋群)
ケーブルカール(上腕二頭筋)
マシンレッグプレス(下半身)
スミスマシンスクワット(下半身)

バーベルトレーニング

バーベルベンチプレス(大胸筋)
バーベルショルダープレス(三角筋)
ナローベンチプレス(上腕三頭筋)
バーベルデッドリフト(背筋群)
バーベルベントオーバーロウ(背筋群)
バーベルグッドモーニング(背筋群)
バーベルカール(上腕二頭筋)
バーベルスクワット(下半身)

全トレーニング種目一覧

筋トレメニュー全200種目一覧|動画つき解説記事(男女別)
本サイト「GLINT」は、2019年より筋力トレーニングと運動生理学および生物学に関する専門情報を継続して公開しています。競技経験に基づく実践的な知識と、博物館学芸員としての科学的根拠を重視した解説をもとに、正確で信頼できる情報の提供を目指しています。

新着記事の一覧ページはこちら

競技者が本音で解説シリーズ


人気製品・記事

常備したい冷凍タンパク質源

人気のベルトがフルラインナップ! 

愛用ベルトが最新式になるバックル

試合や高重量トレーニングに最適化

北米に続き日本でもブレイク開始
マシン筋トレの疑問を解決する記事

自宅トレーニングに必要不可欠な器具


運営ジムでの実際の使用ギア

当サイト取り扱いブランド

記事制作©FutamiTC/MazurenkoJapan


筋肉知識
マズレンコ製作所公式ブログ|筋トレ専門サイトGLINT