筋トレに牛乳はアリか?結論は「使えるが主役ではない」補助タンパク質

この記事の数値は食品成分データベース(文部科学省)に基づいて算出し、栄養(PFC)バランスに関しては食事バランスガイド(農林水産省)の情報を参照しています。

結論から言います。筋トレにおいて牛乳は使えますが、主役になる食材ではありません。

位置づけとしては、増量期・回復期寄りの補助エネルギー源兼タンパク質源です。牛乳は「筋肉に良い」「完全栄養に近い」と語られがちですが、筋トレ食としては目的を限定して評価する必要があります。

牛乳の強みは、タンパク質・脂質・炭水化物を同時に摂れる点と、液体であるがゆえの摂取しやすさです。食欲が落ちているときでもカロリーを入れやすく、トレーニング後や就寝前など、固形食が重い場面で役に立ちます。一方で、タンパク質密度は高くなく、単体で筋肥大を支える力はありません。牛乳は「筋肉を作る主役」ではなく、カロリーと栄養を足すための部品として考えるのが現実的です。

牛乳コップ一杯200cc(206g)あたりのカロリー・栄養素は以下の通りです。

エネルギー:138kcal
タンパク質:6.8g (27.2kcal)
脂質:7.83g (70.47kcal)
炭水化物:9.89g (39.56kcal)

なお、数値は「食品成分データベース(文部科学省)」を参照しています。また、食品の栄養素(PFC)および食事全体の栄養(PFC)バランスに関しては食事バランスガイド(農林水産省)の情報を参照しています。

補助として牛乳を使うレシピ

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牛乳はフェーズ限定で評価が変わる

増量期では牛乳は比較的使いやすい選択肢です。脂質と糖質を同時に入れられるため、エネルギー不足を感じやすい人には助けになります。特に、トレーニング後に食事まで時間が空く場合や、間食としてカロリーを積みたい場面では有効です。

一方で、減量期では扱いが難しくなります。牛乳は少量でもカロリーが積み上がりやすく、脂質も無視できません。減量期に使うなら量を限定し、基本は無脂肪乳や低脂肪乳に切り替えるなど、明確な意図が必要になります。

牛乳は「タンパク質源」として過信しない

牛乳のタンパク質量は決して低くはありませんが、筋トレ食の主軸に据えるには密度が足りません。肉や魚、卵と比べると、同じタンパク質量を摂るために余分なカロリーを抱え込みやすくなります。

そのため、牛乳は「タンパク質を摂るために飲む」というより、「食事全体のカロリーと栄養バランスを整えるために足す」という位置づけが適切です。プロテインと割る、オートミールに使う、料理に組み込むなど、他の食品と組み合わせて使うことで初めて意味を持ちます。

筋トレと牛乳の関係

本記事は栄養指導ではなく、実際に筋トレを行いながら食事を組み立ててきた経験に基づく評価です。牛乳は万能でも必須でもありませんが、使いどころを間違えなければ便利な補助食材です。

増量期や回復期に、食事量を増やさずにカロリーを足したいとき。固形物が重いタイミングで、液体として栄養を入れたいとき。そうした限定条件のもとで使うのが、筋トレにおける牛乳の正しい立ち位置です。

牛乳の種類別(普通牛乳・低脂肪・無脂肪)の栄養差や、筋トレ向けの具体的な使い分けについては、詳細情報として別記事にまとめています。必要な場合はそちらを参照してください。

詳しい牛乳のレシピ集

【筋トレ牛乳料理レシピ集】食材を高タンパク化してビタミン・ミネラルも強化する筋肉飯
牛乳は高タンパク質なだけでなく、豊富なビタミン・ミネラルを含んでいるので、通常の食事に加えることで、さらに筋肥大バルクアップ筋トレ効果を高めることができる食品です。 その料理例を、実際に作ってみたレシピ写真とともにご紹介します。 牛乳...

バルクアップ筋トレと身体作り筋トレの食事の特徴

バルクアップを目的とした筋トレでは、体重1kgあたり約2g前後のタンパク質を目安にしつつ、あわせてその2~3倍程度のエネルギー(主に糖質や脂質)を摂取するケースが一般的です。

健康的な身体作りを目的とした筋トレでは、体重1kgあたり約1g前後のタンパク質を一つの目安とし、糖質や脂質の摂取量を調整しながら、全体のエネルギー量をコントロールしていきます。

筋トレと食事の基礎情報・知識

タンパク質の安定摂取

筋トレの成果を継続的に出していくためにはタンパク質の安定的な摂取が必要で、そのためには冷凍タンパク質食材をストックしておくことも有効です。下記は筆者が日本代表競技者として実際に常時ストックしていた冷凍の肉類・魚介類の一例です。

筋トレ向き冷凍食品・食材(肉類&魚介類)まとめ

PFCバランスについての基礎知識

食品は、タンパク質(P)・脂質(F)・炭水化物(C)の三大栄養素から構成されており、これらの摂取比率をPFCバランスと呼びます。一般的には「2:2:6」が一つの目安とされますが、筋トレを行う場合は、タンパク質の比率を高めた「4:1:5」前後のPFCバランスがよく用いられます。

ライフスタイルに合わせたPFCバランスの調整

筋トレの食事ではタンパク質重視が基本ですが、カロリー量はトレーニング量だけでなく生活の運動量に合わせ、活動量が多ければ脂質・炭水化物を増やし、少なければ控えめに調整します。

タンパク質とは

タンパク質は筋肉(筋繊維)の主成分であり、筋肥大を目的とした筋力トレーニングでは最も重要な栄養素です。筋肥大には体重1kgあたり約2gの純タンパク質が必要で、これは肉類・魚介類換算でおよそ10gに相当します。

脂質について

脂質は1gあたり9kcalと高カロリーで敬遠されがちですが、エネルギー効率が高く長時間トレーニング前のカロリー源として有効であり、腹持ちの良さから適度に摂取することで間食防止にも役立ちます。

炭水化物について

炭水化物は運動時の主要なエネルギー源で、吸収が速くトレーニング前のエネルギー補給に適しており、筋トレ後は筋再合成に必要なエネルギー確保のためタンパク質と合わせて摂取することが重要です。

具体的な筋トレ向き食品・食事例

下記の記事はバルクアップ・身体作りそれぞれの筋トレ目的別に、具体的な食事メニュー・レシピを解説したものです。是非、ご活用ください。

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【筋トレの食事メニューレシピ例紹介】バルクアップ・身体作りそれぞれに最適なカロリー・栄養素比率

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