
先に結論からお伝えします。本気で身体を変えたいなら、パーソナルジムは必須ではありません。
むしろ「誰かに全部管理してもらおう」という発想のままでは、大きな成果は一生手に入りません。
インターネット上には、パーソナルジムを持ち上げる記事があふれています。メリットを並べ立て、
最後にビジネスリンクへ誘導するだけのコンテンツです。そうした記事を読むたびに、「筋トレを商品に変えてしまった薄っぺらさ」に、強い違和感を覚えます。
もちろん、私自身、運営ジムで指導するフィジカルトレーナーの立場ではありますが、私が指導しているのは「競技で全日本トップや出場を狙う選手たち」ですので、けっしてパーソナルトレーナではありません。
筆者の、スポーツ競技元日本代表になった経験や、フィジカルトレーナーとして全日本クラスの選手たちを育ててきた知見から、パーソナルジムはいらない理由を解説します。
パーソナルジム礼賛記事への違和感

多くのネット記事は次のような流れで構成されています。
- パーソナルジムのメリットをひたすら列挙する
- 「初心者こそ絶対に通うべき」「最短で痩せる」と不安を煽る
- 最後に特定ジムへの申し込みリンクを並べる
しかし、それらの記事の多くは書き手自身がトレーニング現場を知らないまま作られています。内も知らないライターが1記事○千円とかで書いただけですからね。
トレーニング経験も、指導経験も、一切の一次情報もない。あるのは広告主から渡されたマニュアルだけです。こうした記事は、筋トレを「お金さえ払えば誰かがどうにかしてくれるサービス」に変えてしまいます。
努力も試行錯誤も要らないという幻想を売ることは、トレーニングそのものへの裏切りと言えるかもしれません。
他人任せの筋トレが危険な理由

思考停止が習慣になる
パーソナルジム(トレーナー)に全部任せてしまうと、トレーニングの意図や原理を考える習慣が全く育ちません。
「今日は何をやるんですか?」「次は何回ですか?」と質問するだけで、なぜその種目なのか、なぜその回数なのかを理解しないまま時間が過ぎていきます。
自分で考えないトレーニングは、身体ではなく依存心だけを鍛えてしまう危険があります。
自分の身体からのサインが読めなくなる
本来、筋トレは「痛み」「張り」「疲労感」「動きやすさ」といった身体からのサインを読み取り、
その都度フォームや負荷を調整していく行為です。ところが、全てをトレーナーに預けてしまうと、
自分の身体の声を聞き取る訓練が積み重なりません。
その結果、トレーナーがいなくなった瞬間に何も判断できない身体だけが残ります。
知識が自分のものにならない
指示どおりに動いているだけでは、負荷設定・種目選択・休養・栄養といった知識が、自分の言葉として整理されません。「なんとなくやっていた」で終わってしまい、数年後にはほとんど記憶に残っていない、ということも珍しくありません。
筋トレは、知識と経験を自分の頭の中に積み上げていく営みです。
それを他人任せにしてしまえば、トレーナーが変わるたびにゼロからやり直しになります。
競技者は例外なく「自己主導」で強くなる
強くなり続ける競技者は、誰一人として受け身のままではありません。
練習メニューの意図を自分で考え、身体の反応を観察し、記録を取り、どうすればもっと伸びるかを常に研究しています。
コーチやトレーナー(私の立場)は、その思考と努力を加速させるための「触媒」にすぎません。
土台となるのは、本人の執念と探究心です。
だからこそ、筆者は「パーソナルジムに通えば誰でも簡単に変われる」という売り文句に、強い違和感と怒りを覚えます。
現場を知らないまま希望を安売りし、人の焦りやコンプレックスを利用しているようにしか見えないからです。
筋トレは「自分で調べ、自分で研究し、自分の身体で試す」人だけが伸びる

情報を自分で取りにいく
種目の名前、フォーム、筋肉の働き、関節の構造、栄養の基礎、、、これらは今の時代、調べようと思えばいくらでも情報が手に入ります。
例えば、当サイトには競技者レベルの科学に裏打ちされた情報が全て揃っています。
大切なのは、自分で調べ、自分の頭で整理する姿勢です。
それが、自分にとっての唯一の辞書になるのです。
仮説を立てて、自分の身体で検証する
「この負荷設定ならスクワットは翌日にどのくらい筋肉痛が出るのか」
「糖質を少し増やしたらベンチプレスの記録はどう変わるのか」
といった小さな仮説を立てては、自分の身体で確かめていく、そのような繰り返しの中で、自分にとって最適なボリューム・頻度・栄養バランスが見えてきます。
これは、どれだけ優秀なトレーナーでも代わりに経験してあげることはできません。
人の身体やトレーニングに対する反応は一人一人異なり、それを全て感じ取れるのは自分だけだからです。
記録し、振り返り、修正する
今日やった種目、重量、回数、体調、睡眠、食事。簡単なメモでも構いません。記録を残し、定期的に振り返ることで、トレーニングは「作業」から「研究」に変わります。
ここまで来ると、筋トレは他人に管理してもらうものではなく、自分自身が責任を持って組み立てるプロジェクトになります。
それでもパーソナルジムを使うなら|「依存」ではなく「学び」に変える

ここまで厳しいことを書きましたが、パーソナルジムそのものを全面否定したいわけではありません。正しく使えば役に立つ場面もあります。問題は、自分の頭を止めたまま全部丸投げする使い方です。
- フォームを客観的にチェックしてもらう
- 自分では気づきにくいクセを指摘してもらう
- ケガからの復帰期など、専門的な管理が必要な時期に限定して利用する
このように「学ぶため」「自分の研究を加速させるため」に使うのであれば、パーソナルジムは有効な選択肢になり得ます。
まとめ|他人任せのままでは、一生成果は出ない
パーソナルジムのビジネス記事があふれる現状を見るたびに、筆者は筋トレの本質がゆがめられていくような違和感を感じます。
筋トレは本来、簡単に「商品化」できるものではありません。
自分で調べ、自分で考え、自分の身体で試行錯誤する。
その積み重ねの先にしか、本当の意味での「強さ」も「美しい身体」も存在しません。
パーソナルジムに通うかどうかを考える前に、まずは今日の自分のトレーニングを、自分の頭で設計してみてください。その一歩こそが、他人任せの世界から抜け出し、自分の力で身体を変えていくスタートラインになります。
まずは調べよう!知ろう!
ここからは、自分で調べ、自分でチャレンジし、本当に強くなるための情報を知るべき順にご紹介していきます。
筋肉の名前と作用

まずは、鍛える対象となる主な筋肉の名称と作用を知ることが最重要です。当サイトの筋肉名称図鑑を熟読してただければ、ほぼ全ての知識は身につきます。

そして代表的な種目をやってみる
主な筋肉の名称・作用を把握したら、次はそれぞれの筋肉に負荷がかかる筋トレ種目を実際にやってみてください。下記の一覧ページには、ターゲットにする筋肉部位ごとに適切な筋トレ種目がリストアップされています。
そして、それぞれの筋トレ種目の名前をクリックすれば、各種目の動画付き解説を見ることができます。

次に知りたい筋トレ基礎知識

初心者の方が筋トレを始めるにあたって、まずは知っておきたい基礎知識が次のようなのものです。①筋トレの負荷回数設定②筋トレ実施時の呼吸方法③筋トレを実施する頻度④筋トレ種目を実施する順番。これらについては、下記のそれぞれの解説ページをご参照ください。




目的別の鍛え方
筋トレを実施する目的は人それぞれです。筋肥大してごつくなりたい。細マッチョ体型になりたい。身体作りをしたいなど、それこそ十人十色です。
そして、目的に合わせて適切な負荷回数設定や「どこをボリュームアップしてどこを主エイプアップしたいのか」という自分自身の設計図を作るらなければ、思い通りの成果に辿り着くことはできません。
当サイトは、専門的ながらのさまざまなニーズの方に応えられるよう、下記のようにジャンルごとのトップページとそれぞれに最適化した種目解説記事を揃えています。




食事の知識も大切に

筋トレは「トレーニング単体」では決して成果は得られません。これに加え、「休息」と「栄養摂取」が三位一体となってはじめて筋肉は成長を始めます。これが、競技者の間では「食べることもトレーニング」と言われる所以です。下記の記事では筋トレと食事に関して詳細に解説しています。
あわせてご参照ください。

そのほかに知っておきたい知識集


部位分割メニュー例

週2・3・4回の部位分割筋トレメニュー
主な筋トレ種目一覧

図解付き主要種目の一覧ページ
下記にリンクしています主要種目の個別解説記事は、動画だけでなく一目で理解しやすい図解付きでフォームについて説明しています。
自重トレーニング
腕立て伏せ(大胸筋)パイクプッシュアップ(三角筋)
ベンチディップス(上腕三頭筋)
懸垂(背筋群)
バックエクステンション(背筋群)
逆手懸垂(上腕二頭筋)
自重スクワット(下半身)
チューブトレーニング
チューブチェストプレス(大胸筋)チューブチェストフライ(大胸筋)
チューブショルダープレス(三角筋)
チューブキックバック(上腕三頭筋)
チューブローイング(背筋群)
チューブカール(上腕二頭筋)
チューブレッグプレス(下半身)
ダンベルトレーニング
ダンベルプレス(大胸筋)ダンベルフライ(大胸筋)
ダンベルショルダープレス(三角筋)
ダンベルサイドレイズ(三角筋)
ダンベルキックバック(上腕三頭筋)
ダンベルローイング(背筋群)
ダンベルカール(上腕二頭筋)
ダンベルスクワット(下半身)
マシントレーニング
マシンチェストプレス(大胸筋)ケーブルフライ(大胸筋)
スミスマシンベンチプレス(大胸筋)
マシンショルダープレス(三角筋)
ケーブルプレスダウン(上腕三頭筋)
ラットプルダウン(背筋群)
ケーブルローイング(背筋群)
スミスマシンデッドリフト(背筋群)
ケーブルカール(上腕二頭筋)
マシンレッグプレス(下半身)
スミスマシンスクワット(下半身)
バーベルトレーニング
バーベルベンチプレス(大胸筋)バーベルショルダープレス(三角筋)
ナローベンチプレス(上腕三頭筋)
バーベルデッドリフト(背筋群)
バーベルベントオーバーロウ(背筋群)
バーベルグッドモーニング(背筋群)
バーベルカール(上腕二頭筋)
バーベルスクワット(下半身)

