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【パワーラックの使い方完全版】メーカー別自宅用機種紹介と選び方も解説

自宅の限られたスペースで、本格的なバーベルトレーニングを行う場合の必需品がパワーラックです。パワーラックの使い方=実施できる筋トレ種目を解説するとともに、サイズの違いや選び方、メーカー別の比較考察を行います。

Wikipediaによる記載

パワーラック(Power rack)は、筋力トレーニングを行う際に使用される器具。パワーケージ(Power cage)とも呼ばれる。左右両側にシャフト受けと高さの調節が可能な2本の水平のセーフティーバーを備えた4つの直立支柱からなるのが基本であり、スミスマシンと違い、バーベルの動きを自由に扱えるのが特徴。ベンチプレス、バーベルスクワット、デッドリフト、懸垂などのウエイトトレーニングに使用され、トレーニングジムでも設置されているところが多い。スペースを取るが、自宅でも使用することができ、一般向けに販売もされているが、あまりスペースがとれない場合には構造をより簡略化したハーフラックが置かれる。

引用:Wikipedia「パワーラック」


※本記事は提供元サイト(GLINT&bukiya.net)より転載・出力しています。著作権・コンテンツ権・引用および免責事項についてはこちらをご参照ください。また、執筆者情報についてはこちらをご参照ください。

※当サイトでは厚生労働省・Wikipediaなどの公共性・信頼性の高いサイトの情報を元に科学的な根拠(エビデンス)を担保しています。それらについてはこちらの一覧をご参照ください。
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パワーラックとは

バーベルBIG3はもちろん自重・ダンベル・ケーブル筋トレも可能

パワーラックとは直方体の骨組みをベースとするバーベルトレーニング用のラックで、ラックやセーフティーバーの高さを任意に設定することで、バーベル筋トレBIG3=ベンチプレス・デッドリフト・スクワットだけでなく、ほぼ全てのバーベル種目を行えるオールインワンのトレーニング器具です。

このほかにも、チンニングバー(プルアップバー)やディップスタンドが付属しているものが多く、さまざまな自重トレーニングにも対応しています。

さらには、ケーブルマシンも付属しているタイプもあり、フル装備のパワーラックが一台あれば、ほぼ全てのウエイトトレーニングを実施することが可能です。

パワーラックの選び方

まずタイプを決める

まずは、パワーラックのタイプを決めます。通常の直方体をしたフルパワーラックの他に、ハーフタイプと呼ばれるタイプもあり、それぞれに長所が異なります。
一般的には、安定性と高荷重のフルタイプ、空間的にコンパクトで圧迫感のないハーフタイプというのがその特徴です。

フルタイプのパワーラックの長所としてさらに上げられるのが、そのオプション装備の豊富さで、フル装備のパワーラックが一台あれば、他のトレーニング器具はもう必要ないとも言えます。

なお、ハーフラックでもラットマシンを装着できるタイプもあり、この組合わせの環境があれば、基本的なトレーニング種目は全て実施することが可能です。

次に耐荷重を決める

ラックのタイプを決めたら、次に耐荷重を決めます。もっとも普及型でも耐荷重は200kgほどはあるので、一般的な方のトレーニングはこのようなタイプでも問題ないでしょう。

パワーリフティングをはじめとした、パワー系競技のトレーニングで、200kg以上の重量を使用する方には、やや高くはなりますが、安全性を考慮してハイクラスのパワーラックをおすすめします。

※写真は国内最強クラスと言われるONI製ハーフラック

最後に備品を決める

こちらのような、チンニングバー・ディップスタンド・ケーブルマシン・トロリーレバーアームなどのオプション装備が充実したタイプのパワーラックは、一台に全て納めたい方にはおすすめです。

ONI製パワーラック・ハークラックとそのオプション装備を詳しく見る

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パワーラックの使い方

バーベル筋トレBIG3

パワーラックの使い方の基本となるのが、バーベル筋トレBIG3と呼ばれるベンチプレス・デッドリフト・スクワットの三種目で、ほぼ全身を鍛えることが可能です。

ベンチプレス

ジムで行うバーベルトレーニングのなかで、大胸筋トレーニングの王道とも言えるのが「筋トレBIG3」の一つであるバーベルベンチプレスです。

肩甲骨を寄せ、顎をやや引いて行うのがポイントです。

◆バーベルベンチプレスのやり方と動作ポイント
①ベンチに仰向けになり、肩甲骨を寄せ、80cm前後の手幅でシャフトをグリップし、足を踏ん張りブリッジを作って構える

②バーベルをラックアウトし、胸の真上まで水平移動させる

③肩甲骨を寄せたまま、ある程度筋力でコントロールしてシャフトを胸の上に下ろす

④肩甲骨を寄せたまま、腕を押し出しバーベルを元の位置まで上げる

⑤しっかりと肘を伸ばし、顎を少し引いて大胸筋と上腕三頭筋を完全収縮させる

◆ワンポイントアドバイス
ストリクトに効かせるためには、勢いをつけてシャフトをバウンドさせないようにすることと、腰を浮かせないようにすることが大切です。

Wikipediaによる記載

ベンチプレス(bench press)は、上半身を鍛えるウェイトトレーニングの種目である。主に大胸筋、上腕三頭筋、三角筋前部が鍛えられる。パワーリフティング競技の三種目の1つである(ほかはデッドリフト、スクワット)。引用:Wikipedia「ベンチプレス」

世界ランカーによる解説

下記の記事は、当サイトGLINTに客員執筆いただいている、パワーリフティング世界ランカーの奥谷元哉選手によるベンチプレス専門記事です。

【ベンチプレス100kgを挙げるやり方】フォームとメニューの組み方を元全日本王者が解説

【主な戦歴】

全日本パワーリフティング選手権大会75kg級大会優勝

世界パワーリフティング選手権大会ベンチプレス種目別74kg級2位

アジアパワーリフティング選手権大会ベンチプレス種目別74kg級1位

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デッドリフト

ジムで行うバーベル筋トレで背筋に高負荷を加えられるのが「筋トレBIG3」の一つであるバーベルデッドリフトです。

腰椎保護のため背中を丸めないように最大の注意を払ってください。

なお、デッドリフトにかぎらず、背筋トレーニングで握力が先になくなってしまう人はリストストラップがとても有効です。

本種目には、足の置き方とグリップの仕方で主に二つのスタイルがあり、それぞれの名称と特徴は以下の通りです。

〇ルーマニアン(ヨーロピアン)スタイル

肩幅よりも狭く構えた足の両側をグリップするスタイルで、背筋群の動員率が高く、背中のトレーニングとして行うのに適しています。

〇ワイドスタンス(スモウ)スタイル

大きく開いて構えた足の内側をグリップするスタイルで、下半身の動員率が高く、高重量を挙上することを目的として行うのに適しています。

なお、トレーニングとして背筋に効かせる場合は、ルーマニアン(ヨーロピアン)スタイルがおすすめです。

◆バーベルデッドリフトのやり方と動作ポイント
①背すじを伸ばし、足を肩幅程度に開き、膝がつま先よりも前に出ないようにお尻を突き出し、足の外側でシャフトをグリップして構える

②まずは膝を伸ばす動作で初動を行い、バーベルが床から浮いたら、肩甲骨を寄せながら立ち上がりバーベルを引き上げていく

③バーベルを引き上げたら、肩甲骨を寄せきり背筋群を完全収縮させる

④ある程度コントロールした速度で元に戻り、反動を使わずに再びバーベルルを引き上げていく

◆ワンポイントアドバイス
腰を曲げ、背中が丸まった状態で動作を行うと腰に対して大きな負担がかかりますので、視線を上に向け、背すじを伸ばすことを意識してください。

Wikipediaによる記載

デッドリフトとは、下背部・臀部・脚部を鍛える代表的なウェイトトレーニングの種目。パワーリフティング競技の3種目の1つである(ほかはベンチプレス、スクワット)。名称の由来はデッドウェイト(静荷重)をリフトアップすることから。主に広背筋、僧帽筋、脊柱起立筋、大臀筋、ハムストリングスが鍛えられる。引用:Wikipedia「デッドリフト」

世界ランカーによる解説

下記の記事は、当サイトGLINTに客員執筆いただいている、パワーリフティング世界ランカーの奥谷元哉選手によるデッドリフト専門記事です。

【デッドリフトのやり方とフォーム】種類別に効果的なセットメニューを元全日本王者が解説

【主な戦歴】

全日本パワーリフティング選手権大会75kg級大会優勝

世界パワーリフティング選手権大会ベンチプレス種目別74kg級2位

アジアパワーリフティング選手権大会ベンチプレス種目別74kg級1位

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スクワット

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下半身の筋トレメニューの基本は「筋トレBig3」の一つであるスクワットです。

バーベルスクワットは下半身に対して非常に効果の高いトレーニングですが、やり方を間違えると腰や膝を痛めるリスクがありますので、事前に十分にフォーム練習を行ってから取り組んでください。

まず胸を張り、背中が丸まらないように背筋を伸ばして構え、肩の後ろにバーベルを保持して、そこからしゃがんでいきます。背中が丸まった状態で行うと、腰を痛めるリスクがありますので注意しましょう。

しゃがむときは、膝関節に負担がかからないよう、膝がつま先より前に出ないことを意識し、お尻をやや突き出して斜め後ろにしゃがんでいきます。

ちょうど、椅子に座る軌道と動作をイメージしてください。

また、膝がつま先の方向を常に向いていることも大切で、つま先と膝の向きが違うと膝関節に捻れ負荷がかかります。必ず膝とつま先の向きは揃えましょう。

そして、太ももが床と平行になるまでしゃがんだら、そこから立ち上がっていきますが、この時に顎を上げて上を見るようにすると、背中が丸まらずに正しいフォームになります。

◆執筆者のジムで実施・指導しているポイント

・胸を張り上を見る

・膝をつま先より前に出さない

・やや斜め後ろに腰を下ろす

Wikipediaによる記載

スクワット(squat)はウエイトトレーニングの基本的な種目でBIG3の1つ(他は、ベンチプレス、デッドリフト)。直立した状態から膝関節の屈曲・伸展を繰り返す運動で、下半身、特に大腿四頭筋・下腿三頭筋・大臀筋・中臀筋などの筋力アップ、筋肥大に大きな効果を持つ。引用:Wikipedia「スクワット」

 世界ランカーによる解説

下記の記事は、当サイトGLINTに客員執筆いただいている、パワーリフティング世界ランカーの奥谷元哉選手によるスクワット専門記事です。

【バーベルスクワットのフォームとメニュー】元全日本王者が効果的な回数・セット数も解説

【主な戦歴】

全日本パワーリフティング選手権大会75kg級大会優勝

世界パワーリフティング選手権大会ベンチプレス種目別74kg級2位

アジアパワーリフティング選手権大会ベンチプレス種目別74kg級1位

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その他種目でのパワーラックの使い方

全身の筋肉部位別の筋トレメニュー紹介

ここからは、パワーラックを使って実施できる、バーベル筋トレBIG3以外のバーベル筋トレ種目を、効果のある筋肉部位別にご紹介していきます。

大胸筋の筋トレ種目

バーベルプルオーバー

バーベルプルオーバーはフォームによって背筋群と大胸筋の拮抗する筋肉どちらにも効果のある種目です。

背筋群に効かせる場合は画像のように肘を伸ばしたフォームで行い、大胸筋に効かせる場合は肘を曲げて行います。

◆バーベルプルオーバーのやり方と動作ポイント
①ベンチに仰向けになり、肘を伸ばして胸の上でバーベルを構える

②肘を伸ばしたまま、肩甲骨を開きながらバーベルを頭の後ろに下ろす

③肩甲骨を寄せながら、肘を伸ばしたままでバーベルを元の位置まで上げていく

④バーベルを上げたら、肘を外に張り出し肩甲骨を寄せきって背筋群を完全収縮させる

◆ワンポイントアドバイス
動作の最後に肩甲骨を寄せて背筋群を収縮させることが大切で、そのためには肘を外に張り出すようなテンションをかけます

背筋の筋トレ種目

バーベルショルダーシュラッグ

バーベルショルダーシュラッグは僧帽筋を集中的に鍛えることのできるバーベル筋トレです。

僧帽筋を強く意識し、他の背筋群を使わないように動作するのがポイントになります。

◆バーベルショルダーシュラッグのやり方と動作ポイント
①背すじを伸ばして立ち、肘を伸ばし腕を下ろした位置でシャフトをグリップして構える

②肘を伸ばしたまま肩甲骨を引き寄せてバーベルを引き上げていく

③肩甲骨を引き寄せたら、顎をやや上げて僧帽筋を完全収縮させる

④ウエイトに耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る

◆ワンポイントアドバイス
肩関節や肘関節を動かしてしまうと、僧帽筋から負荷が逃げてしまいますので肩甲骨を寄せる動作だけに集中して行ってください。

バーベルベントオーバーロー

バーベルベントオーバーローは、デッドリフトとと並び代表的な背筋のバーベルトレーニングです。

膝がつま先より前に出ないように注意し、胸を張り、背中をやや反らせて行ってください。

◆バーベルベントオーバーローのやり方と動作ポイント
①前傾姿勢を作り、腕を伸ばした位置でシャフトをグリップして構える

②肩甲骨を寄せながら、太ももにシャフトを沿わせるようにしてバーベルを引き上げる

③バーベルを引き上げたら、肩甲骨を寄せきり、やや顎を上げて背筋群を完全収縮させる

④ウエイトに耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る

◆ワンポイントアドバイス
腰に不安のある場合は、インクラインベンチを使ってうつ伏せに構えると腰への負担が大幅に軽減されます。

三角筋の筋トレ種目

バーベルショルダープレス

ジムでのバーベルトレーニングで三角筋を鍛えるのスタンダードな種目がバーベルショルダープレスです。

反動を使わずに、上げる時も下げる時もゆっくりと動作をするのが最大のポイントになります。

◆バーベルショルダープレスのやり方と動作ポイント
①背すじを伸ばし、肩の高さでシャフトをグリップして構える

②背中が丸くならないように視線を上に向け、腕を上に押し出していく

③腕を押し出したら、腕をしっかりと伸ばし三角筋を完全収縮させる

④ウエイトに耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る

◆ワンポイントアドバイス
三角筋は背筋や大胸筋に隣接しているため、肩甲骨を動かしてしまうと負荷がそれらの体幹表層筋に逃げてしまいますので、セット中は肩甲骨を動かさないことが大切です。

バーベルアップライトロー

初心者でも簡単に三角筋を鍛えることのできるバーベル種目がバーベルアップライトローです。

やや前よりに引き上げることで三角筋前部に、やや後ろに引き上げることで三角筋後部に負荷が集まります。

◆バーベルアップライトローのやり方と動作ポイント
①背すじを伸ばし、腕を伸ばした位置でシャフトをグリップして構える

②肘を先行させて、肩甲骨を寄せないように気をつけて、バーベルを真上に引き上げていく

③バーベルを肩の高さまで引き上げたら、ウエイトに耐えながら筋肉に効かせつつ元に戻る

◆ワンポイントアドバイス
肩甲骨を寄せる動作をしてしまうと背筋群に負荷が逃げてしまうので注意してください。

バーベルフロントレイズ

バーベルフロントレイズは数少ないバーベルで三角筋前部を集中的に鍛えることのできる種目です。

反動を使ったりのけぞると背筋群に刺激が逃げてしまいますので気をつけてください。

◆バーベルフロントレイズのやり方と動作ポイント
①背すじを伸ばし、腕を伸ばした位置でシャフトをグリップして構える

②上半身を反らせないように気をつけ、肘を伸ばしたまま、肩甲骨を寄せずにバーベルを前に上げていく

③バーベルを肩の高さまで上げたら、ウエイトに耐えながら同じ軌道で元に戻る

◆ワンポイントアドバイス
上半身を反らせたり、肩甲骨を寄せる動作を行うと負荷が背筋群に逃げてしまうので注意してください。

バーベルリアデルタローイング

バーベルリアデルタローイングは三角筋後部を集中的に鍛えることのできる種目です。

通常のバーベルローイングと違い、肘を張り出し、背筋群をできるだけ使わずに胸に向けてバーベルを引き上げます。

◆バーベルリアデルタローイングのやり方と動作ポイント
①前傾姿勢を作り、腕を伸ばした位置でシャフトをグリップして構える

②肩甲骨を寄せないように気をつけてバーベルを引き上げていく

③バーベルを肩の高さまで引き上げたら、ウエイトに耐えながら同じ軌道で元に戻る

◆ワンポイントアドバイス
肩甲骨を寄せる動作を行うと負荷が背筋群に逃げてしまうので注意してください。

上腕三頭筋の筋トレ種目

ナローグリップベンチプレス

ジムで上腕三頭筋を鍛える定番トレーニング種目がナローグリップベンチプレスです。

通常のベンチプレスと違い、肩甲骨を寄せずに行うことで上腕三頭筋に刺激が集中します。

◆ナローグリップベンチプレスのやり方と動作ポイント
①ベンチに仰向けになり、肩甲骨を寄せ、60~70cm前後の手幅でシャフトをグリップして構える

②バーベルをラックアウトし、胸の真上まで水平移動させる

③肩甲骨を寄せたまま、ある程度筋力でコントロールしてシャフトを胸の上に下ろす

④肩甲骨を寄せたまま、腕を押し出しバーベルを元の位置まで上げる

⑤しっかりと肘を伸ばし上腕三頭筋を完全収縮させる

◆ワンポイントアドバイス
肘を外に張り出すと上三頭筋短頭に、肘を絞って行うと上腕三頭筋長頭に効果があります。

バーベルフレンチプレス

バーベルフレンチプレスは、肘の開き具合により効果のある部位が上腕三頭筋長頭から短頭(内側頭・外側頭)に変化します。

肘を閉じて行った場合は長頭に、開いて行った場合は短頭にそれぞれ効果があります。

◆バーベルフレンチプレスのやり方と動作ポイント
①ベンチに仰向けになり、肘を曲げ、バーベルを顔の上で保持して構える

②肘の位置を動かさないように気をつけて、肘を伸ばしていく

③しっかりと肘を伸ばして上腕三頭筋を完全収縮させる

④ウエイトに耐えながら、筋肉に効かせつつ元に戻る

◆ワンポイントアドバイス
肘の位置を動かすと大胸筋に負荷が逃げてしまうので、肘の位置をしっかりと固定して行うことが大切です。

上腕二頭筋の筋トレ種目

バーベルカール

ジムで上腕二頭筋を鍛えるスタンダードな種目がバーベルカールです。

ただし、通常のバーベルでは上手くならないと手首を痛めがちなので、できれば曲線のついたWバーやEZバーを使うようにするとよいでしょう。

また、バーベルカールにはノーマルのもの以外に、リバースカールやドラッグカールなどのバリエーションがあり、それぞれ上腕二頭筋の長頭と短頭に効果のある比率が変化します。

◆バーベルカールのやり方と動作ポイント
①背すじを伸ばして立ち、腕を伸ばした位置で肩幅よりやや狭い手幅でシャフトをグリップして構える

②肘の位置を動かさないように注意し、肘を曲げてバーベルを持ち上げていく

③ベーベルを持ち上げたら、ウエイトに耐えながら筋肉に効かせつつ元に戻る

◆ワンポイントアドバイス
肘の位置を動かすと僧帽筋に負荷が逃げやすくなりますので、しっかりと肘の位置を固定して行うことが大切です。

バーベルリバースカール

バーベルリバースカールは上腕二頭筋の長頭と上腕筋、さらには前腕筋群にも効果的なバーベルトレーニングです。

握力に自身のない方はリストストラップを併用することをおすすめします。

◆バーベルリバースカールのやり方と動作ポイント
①背すじを伸ばして立ち、腕を伸ばした位置で肩幅よりやや狭い手幅でシャフトを逆手でグリップして構える

②肘の位置を動かさないように注意し、肘を曲げてバーベルを持ち上げていく

③ベーベルを持ち上げたら、手首を反らせて前腕筋群を完全収縮させる

④ウエイトに耐えながら筋肉に効かせつつ元に戻る

◆ワンポイントアドバイス
バーベルを持ち上げたポジションで手首を反らせることで、前腕筋群を強く収縮させることが可能です。

バーベルドラッグカール

バーベルドラッグカールは通常にカールの動作に肘を後ろに引く動作を加えたもので、これによってより高重量で鍛えることができるだけでなく、上腕二頭筋短頭に強い負荷を加えることのできる種目です。

◆バーベルのやり方と動作ポイント
①背すじを伸ばして立ち、腕を伸ばした位置で肩幅よりやや狭くシャフトをグリップして構える

②肘を後ろに引きながら、肘を曲げてバーベルを持ち上げていく

③バーベルを持ち上げたら、同じ軌道でウエイトに耐えながら筋肉に効かせつつ元に戻る

◆ワンポイントアドバイス
肘関節を後ろに引くときに肩甲骨を寄せてしまうと負荷が僧帽筋に逃げてしまうので注意が必要です。

体幹の筋トレ種目

バーベルグッドモーニング

脊柱起立筋のバーベルトレーニングとして効果の高い種目が、バーベルグッドモーニングです。

反動を使わず、また、必要以上に上体を倒しすぎないよう行ってください。

◆バーベルグッドモーニングのやり方と動作ポイント
①バーベルを肩に担ぎ、背すじを伸ばして構える

②背中を丸めないように気をつけ、上半身を倒していく

③上半身を倒したら、ゆっくりと効かせながら元に戻る

◆ワンポイントアドバイス
背中が丸くなると腰を痛めるリスクがありますので、前を見て背すじを伸ばした状態を保ってください。

また、転倒のおそれがありますので、上半身は90度以上倒さないようにします。

下半身の筋トレ種目

バーベルフロントランジ



ハムストリングスに効果的なランジはバーベルを使って行うことも可能です。

動作のポイントは先のダンベルランジと同様です。

◆バーベルランジのやり方と動作ポイント
①片側の足を前に出し、片側の足を後ろに引き、バーベルかついで構える

②前にした足の膝がつま先よりも前に出ないように、斜め後ろにしゃがんでいく

③前にした足の太ももが床と平行になるまでしゃがんだら、反動を使わずに同じ軌道で立ち上がる

④所定回数を行った後、足の前後をかえて再び同様の動作を行う

◆ワンポイントアドバイス
前にした足を主働で行うと大腿四頭筋に、後ろにした足を主働で行うとハムストリングスに効果があります。

バーベルスティッフレッグドデッドリフト



膝をほぼ伸ばした状態でデッドリフトを行うバーベルスティッフレッグドデッドリフトは、ハムストリングスを集中的に鍛えることのできるバーベル筋トレ種目です。

高重量を追求するのではなく、軽めの重量でしっかりとハムストリングスのストレッチを行いながら効かせることがポイントです。

◆バーベルスティッフレッグドデッドリフトのやり方と動作ポイント
①足を閉じ、背すじを伸ばし、バーベルを保持して構える

②膝を伸ばしたまま、上半身を前に倒していく

③ハムストリングスに十分にストレッチをかけたら元に戻る

◆ワンポイントアドバイス
本種目は重量を狙うのではなく、いかにハムストリングスを丁寧にストレッチングさせるかが重要です。

バーベルサイドランジ



大腿四頭筋側部と内転筋群に効果の高いバーベル筋トレ種目がバーベルサイドランジです。

曲げる脚のつま先は大きく外に開き、つま先の方向と平行に膝を曲げてください。

◆バーベルサイドランジのやり方と動作ポイント
①足を大きく開き、バーベルをかついで構える

②片側の膝を曲げてしゃがんでいく

③曲げたほうの足の太ももが床と平行になるまでしゃがんだら、伸ばしたほうの足で身体を引き寄せるようにして立ち上がる

④反対側にしゃがんでいく

◆ワンポイントアドバイス
曲げたほうの足を主働で行うと大腿四頭筋に、伸ばしたほうの足を主働で行うと内転筋群に効果があります。


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パワーラック主要メーカー製品

それでは、最後に主要メーカーのパワーラックをタイプ別に一覧にしてご紹介します。

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IROTEC(アイロテック) パワースクワットラックは、ハーフラック形式でコンパクトなので、スペースが限られたホームジムにおすすめです。

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画像引用:Amazon

ワイルドフィット製のパワーラックPROフルモデル(ナロー)は幅が狭い設計なので、スペースの限られた室内設置におすすめです、ただし、ベンチプレスの競技グリップの81cmはとれませんの注意が必要です。

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画像引用:Amazon

ワイルドフィット製のパワーラックPROフルモデル(ワイド)なら、81cmグリップがとれるので、できればこのサイズをおすすめします。

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画像引用:Amazon

ファイティングロード (FIGHTINGROAD) パワーラック-TRUSTは、もっともリーズナブルな価格帯の家庭用パワーラックです。

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画像引用:Amazon

BODYMAKER/ボディメーカー製のハードパワーラックは、ここまでご紹介したパワーラックよりもワンランク上の頑強な家庭用モデルです。

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画像引用:Amazon

IROTEC(アイロテック) パワーラックHPMは高重量対応のタイプで、本格的なハードトレーニングにはこのランクからがおすすめです。

BULL-Bench & Squat Racks

サイズ:幅2300mmX長さ1700mmX高さ1280mm

耐久重量:500kg(片側)

ラック高さ調整:20mm刻み

※ベンチを取り外しスクワットラックとしても使用可能

▼製品詳細を見る

BULL-Bench & Squat Racks

150kgオーバーのベンチプレスを行うのならば、こちらのようなジム用ベンチプレス台が必須です。本タイプはシートを取り外すとスクワットラックとしても使用できるため、パワーラックとしても活用することができます。

また、高重量でなくても、不特定多数の方が使用する、学校・公共施設・福利厚生施設などに設置するのであれば、安全性・耐久性の観点から、このような頑強なジムタイプでなくてはいけません。

鉄厚は2mmと非常に頑丈な上、各パーツの接合も溶接ですのでガタやグラつきもありません。

冒頭でもご紹介したように、やはり一番人気はIPF公認メーカーONI製のパワーラック・ハーフラックで、その剛健さとリーズナブルな価格帯が人気の理由です。
ジムなど十分な空間がある場合にはフルラックを、自宅などコンパクトに収めたい場合はハーフラックをおすすめします。

おすすめのバーベルセット

パワーラックに必要不可欠なのがバーベルで、国内で一般的に入手できるバーベルには以下のようなメーカー製のものがあります。

ELEIKO

IVANKO

BULL

ONI

ーーーーーー

BODY MAKER

IROTEC

WILDFIT

FightingRoad

「ーーー」で区切ってありますが、点線より上が会社の福利厚生施設・学校・公共ジム・大手ジムなどで一般的に使われるメーカー品で、不特定多数の人による高い使用頻度でも問題ないタイプです。

また、パワーリフティングの公式競技にも使用可能な規格品になります。

ですので、公的な場所に設置するのであれば、点線より上のメーカから選択するのが一般的な判断です。

なお、筆者の個人的な意見ですが、競技者の間ではELEIKOが人気が高く価格帯も最高級品とされています。また、IVANKOも古くから日本になじみのあるメーカーなので、よく知られるところです。

BULLは上記2メーカーに匹敵する品質ながらも、後発メーカーということもあり、あえて価格を引き下げている戦略をとっているように感じます。

このため、パワーリフティングなど競技専用で使用する用途ならELEIKO、公的なジムなどで非競技者の方の一般トレーニングに使用するのであれば、品質と価格のバランスを考えると圧倒的にBULLがおすすめです。

なお、ELEIKOとBULLのバーベルについては、下記のリンク先から入手が可能です。

おすすめのBULLのバーベルセット

おすすめのELEIKOのシャフト&プレート

IPF規格満たしながらリーズナブルなONI

ONIシャフトは、IPF(国際パワーリフティング連盟)のサイズ基準を満たしながら、リーズナブルなパワーリフティング専用バーベルです。

シャフト直径は29mmあるため、パワーリフティング公式大会と同じ感覚で練習することができます。

プレートが通るスリーブには細かい溝を入れており、容易にプレートを着脱できるようになっているだけでなく、自宅や一般ジムでの扱いやすさが考慮され、亜鉛メッキが全体に施されています。


また、ONIシャフトと併用におすすめなのが、価格が抑えられて高品質なGLFITプレートです。競技大会でも多用されるパワーリフティング公式プレート(エレイコ)と同じカラーが採用されているので、普段の練習でも直感的に素早く重量を組むことが可能です。

表面には高級ラバーコーティング加工、内径もメッキ加工されており、破損や錆びが防止されています。また、5kg以上のプレートは手で持ちやすいグリップホールディングタイプが採用されています。

【追加情報】

2023年現在、ONI製バーベルプレートは「バンパープレート」と「パワーリフティングコンペティションプレート」の2種類のラインナップとなっており、パワーリフティングコンペティションプレートは2023年1月よりIPF(世界パワーリフティング協会)公認品となります。
ONI製バーベルセットを詳しく見る

▼関連記事

ONI パワーリフティングバーは自宅トレーニーにおすすめの29mm径オリンピックシャフト

なお、筆者の運営するジムではONIシャフト+GLFITプレートのバーベルセットを採用しています。詳しくは下記の記事をご参照ください。

▼ONIシャフト+GLFITプレートの使用感など

【おすすめオリンピックバーベルセット】実際に使用しているONIシャフト&GLFITプレートなどの紹介

全バーベル筋トレ種目一覧

大胸筋の筋トレメニュー

バーベルベンチプレス
バーベルインクラインプレス
バーベルデクラインプレス
バーベルワイドグリッププレス
バーベルリバースグリッププレス

背筋の筋トレメニュー

バーベルデッドリフト
バーベルベントオーバーロー
バーベルプルオーバー
バーベルショルダーシュラッグ

三角筋の筋トレメニュー

上腕三頭筋の筋トレメニュー

バーベルナローベンチプレス
バーベルフレンチプレス

上腕二頭筋の筋トレメニュー

体幹の筋トレメニュー

バーベルグッドモーニング

下半身の筋トレメニュー

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記事制作©FutamiTC/MazurenkoJapan

筋トレメニュー
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