ハヤテの戦闘記録15:高2の愛知県選手権|拳撃の完成


本記事で記録している「ハヤテ(HAYATE)」は、現在は上岡颯(かみおかはやて)として活動する社会人アスリートです。幼少期から始めた打撃格闘技では、全国大会での複数回の入賞に加え、全日本選手権準優勝2回、JOC強化指定選手としても選出され、国際大会JapanOPENでは4連覇(V4)を達成しました。これらの競技育成は、父である上岡岳が家庭での父親としてだけでなく、生物学学芸員として筋肉構造を理解し、フィジカルトレーナーとしても長年にわたり指導してきた結果に基づくものです。現在は打撃競技からフィジーク競技に転向し、実戦で培った身体操作と科学的トレーニングをもとに競技を継続するとともに、当サイトGLINTの次世代監修者(トレーニング技術・競技経験担当)として解説や監修にも携わっています。本戦闘記録は、上岡颯が「ハヤテ」として歩んできた10年以上の育成・挑戦・成長の軌跡を、当時のままの呼称でまとめたものです。

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高校二年生の公式戦シーズンは、初夏に行われる愛知県選手権ではじまりました。

この時点で二連覇中、三連覇のかかった一戦となりました。

この試合での課題は、一年間試行錯誤をしてきた「ワンパンチ」=右拳強撃が果たして実戦で使えるのか、ということでした。

生物学学芸員をする僕の、生物学的知見も練り込んだ一撃で、理論上は防具の上からのワンパンチKOも不可能ではないと考えていました。

試合開始。

決勝まではあえて強い拳撃を使わずに、蹴り主体で戦い、決勝に進出しました。

決勝では、あえてコートの隅に位置を取り、チャンスとみて攻めにくる相手の出際に右拳強撃を撃ち込みました。

結果、ワンパンチKOには至らないもののダウンを奪い、有利に試合を進めて三連覇および夏の全日本ジュニア出場を決めました。

以後、彼の右拳強撃は左ハイキックとならぶ彼の得意技となったのです。

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