
フルディア属(Hurdia)の分類上での位置(祖先や進化種)、化石から推測されている大きさと形態、化石の発掘地層から考えられている生息年代、その他の生態的特徴(食性・行動様式)などを生物学の学芸員が解説します。
本種の分類学上の位置づけ
![]()
フルディアは放射歯目に属する恐蟹類で、アノマロカリス類の中でも特異な頭部外骨格を持つ系統です。発達した頭部の背側構造は節足動物の頭部形成過程を理解する上で重要な形態を示します。
本種の大きさと形態的特徴

体長は約20〜30cmで、扁平な体幹の両側に遊泳用の側葉を持つ流線形の体形です。頭部には三枚の大きな外骨格状構造があり、櫛状の前部付属肢と放射状の口器を備えています。
本種が生息していた年代

中期カンブリア紀に生息し、カナダのバージェス頁岩から多くの化石が発見されています。約5億500万年前の外洋性環境に適応した遊泳性動物群の一員として知られます。
本種の生態的特徴について

櫛状の前部付属肢で海中の小型生物や有機物を濾し取る濾過摂食的な捕食者であったと考えられます。側葉による遊泳能力を持ちながら水中を漂い、餌粒子を効率的に集めて摂食していた可能性があります。
古代生物図鑑


【カンブリアンモンスター(バージェス動物群)一覧図鑑】博物館学芸員が古生代の海の恐蟹類(絶滅節足動物)を解説
古生代(カンブリア紀)の海には、現在では考えられないような姿をした巨大な節足動物(恐蟹類とも呼ばれる)が大繁栄していました。
これらの代表種を博物館学芸員の筆者が解説します。
あわせて、側進化群の葉足動物や古生代の真節足動物(主に鋏...



