この記事は30年以上にわたり博物館に務める生物学の学芸員が執筆した専門記事です。なお、生物学記事のオリジナル画像は、教育目的での使用に限り、参照リンク付きでの転載を許可しています。

キンボスポンディルス (Cymbospondylus natans)の分類・大きさ・特徴・生息年代について生物学の学芸員が解説

キンボスポンディルス (Cymbospondylus natans)は、三畳紀中期の海洋に生息していた大型魚竜類で、初期魚竜類の中でも特に大型化が進んだ系統として知られています。本記事では、分類学的位置づけ、形態的特徴、生息年代、生態的特徴について、化石資料に基づいて解説します。

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本種の分類学上の位置づけ

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キンボスポンディルス (Cymbospondylus natans)は、爬虫類に属する魚竜形類イクチオサウルス目の基盤的系統に分類されます。ウタツサウルスなどの初期魚竜類から進化した中間的段階を示す重要な分類群です。

本種の大きさと形態的特徴

全長は約6〜9mに達すると推定される大型海生爬虫類で、細長い胴体と長い尾を備えていました。尾鰭はまだ完全な三日月型ではなく、背ビレも未発達でしたが、推進力は高く、外洋性遊泳にも適応し始めていました。頭部は比較的小型で、鋭い歯を備えていました。

本種が生息していた年代

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三畳紀中期ラディニアン期(約2億4200万年前前後)に生息していました。主に北米ネバダ州周辺の海成層から良好な化石が発見されています。

本種の生態的特徴について

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大型魚類や頭足類を捕食する肉食性海生爬虫類で、当時の海洋生態系における上位捕食者の一角を担っていました。高速遊泳と持久的な移動能力を併せ持つ、初期魚竜類としては高度な遊泳適応を示していました。

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