この記事は30年以上にわたり博物館に務める生物学の学芸員が執筆した専門記事です。

【金星】太陽系第二惑星の地表の様子と探査機などを映像で紹介

金星は地球と大きさや組成が近く、地球の兄弟星とも言われています。しかし、分厚い二酸化炭素に覆われた地表の様子は全く異なっています。そんな、太陽系第二惑星を画像・動画・映像をまじえて解説します。

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金星の概要

地球とほぼ同じ大きさ

金星の直径は6,052kmと地球の約95%で、質量も地球の82%とほぼ同じ大きさをしています。また、内部構造も瓜二つで、地表の下にはケイ酸塩から構成されたマントルを持つとともに、鉄とニッケルからなる核を持っています。

分厚い二酸化炭素に覆われ高温の地表


※パイオニア・ヴィーナス1号が撮影した金星の雲

金星には地球と同じく大気があります。しかし、そのほとんどは二酸化炭素から構成されており、温室ガス効果により太陽熱が放散されにくいため、地表は460℃もの高温となっています。

灼熱の地表

また、大気中には硫酸の雲が発生し、硫酸の雨が降りますが、地表が高温のため地表に降り注ぐ前に蒸発し再び雲を形成すると考えられています。

満ち欠けをする金星

金星は地球よりも内側の軌道を周回しているため、地球・金星・太陽の位置関係により月の様に満ち欠けして見えます。

また、明け方に太陽より先に昇る位置関係のものを「明けの明星」、夕方に太陽より遅れて沈む位置関係のものを「宵の明星」と呼びます。

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パイオニア・ヴィーナス計画で撮影された金星の様子

金星探査計画であるパイオニア・ヴィーナス計画の探査機1号機と2号機は1978年に打ち上げられ、金星軌道到達から十数年にわたり金星の様子を探査しました。

こちらは、探査機1号機のパイオニア・ヴィーナス・オービターです。

これらの写真はパイオニア・ヴィーナス探査機により撮影された金星の地表の様子です。吹き出した溶岩が円形の丘を形成しています。

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