この記事は全日本3位以上・日本代表の各競技選手のみが執筆した専門記事です。

ダンベルプルオーバーは、数少ない縦方向に大胸筋を収縮させられるだけでなく、バストの土台となる胸郭自体を広げる作用もあるトレーニング方法で、女性の胸の土台アップ筋トレとしてもたいへん有効な種目です。そのやり方を模範的な動画をまじえて解説します。
執筆者・監修者・運営者情報
運営者|一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟広報部
上岡岳|アームレスリング元日本代表・アジア選手権メダリスト・トレーナー・生物学学芸員・生物学および筋力トレーニングの専門家として記事執筆|プロフィールはこちら
上岡颯|五輪競技テコンドー元JOC強化指定選手・全日本選手権準優勝2回・現フィジーク選手。競技力向上の専門家として記事執筆|プロフィールはこちら
また、記事毎にそれぞれの専門家が監修・執筆。詳しくは
こちら|
本記事の著作権・コンテンツ権・引用および免責事項については
こちら|
当サイトでは厚生労働省・Wikipediaなどの公共性・信頼性の高いサイトの情報を基に科学的根拠(エビデンス)を担保・それらについては
こちらの一覧|なお、本サイトの技術解説およびトレーニング情報は、当サイト運営のクラブチームジムFutamiTCでの実際の指導経験・実績に基づいています
ダンベルプルオーバーが効果のある筋肉部位
各筋肉の構造や作用および起始停止・支配神経に関しては下記の専門サイトおよび学術文献を参照しています。

| Kenhub
Learn anatomy online: Fast, effective and successful for medicine, nursing and physiotherapy students. Try Kenhub now for free!

Skeletal muscle: A review of molecular structure and function, in health and disease - PMC
Decades of research in skeletal muscle physiology have provided multiscale insights into the structural and functional complexity of this important anatomical t...
Skeletal Muscle: A Brief Review of Structure and Function(PDF)

ダンベルプルオーバーは、肘を曲げて行うと胸の筋肉・大胸筋に、肘を伸ばして行うと背中の筋肉・広背筋に効果があります。
スポンサーリンク
ダンベルプルオーバーの女性にとっての効果

ダンベルプルオーバーは大胸筋の肥大による胸の土台アップ効果に加え、その土台となる胸郭自体が広がる作用もあるため、女性の胸の土台アップに非常に有効なトレーニングです。
ダンベルプルオーバーのやり方とポイント
胸郭を広げるには肘を伸ばして行う
こちらが、ダンベルプルオーバーの基本的な動作の動画です。ダンベルプルオーバーは、背中の筋肉である広背筋と胸の筋肉である大胸筋を同時に鍛えることのできる種目です。
胸郭を広げるために行う場合は、肘を伸ばして行うのが基本的なやり方です。
息を大きくためたままで動作を行う
通常の筋トレでは、ダンベルを上げながら息を吐き、戻しながら息を吸うのが基本ですが、胸郭を広げるために行うダンベルプルオーバーでは、大きく息をためたまま動作を行い、肋骨を内側から加圧することが重要です。
大胸筋狙いなら肘を少し曲げて行う
こちらが、胸に主体を置いたダンベルプルオーバーで、肘をやや外に開きながら曲げて動作を行うことで、大胸筋に負荷が集中します。
◆ダンベルプルオーバーのやり方と動作ポイント
①ベンチに仰向けになり、肘を曲げてダンベルを胸の上で構える
②肩甲骨を寄せながら、肘を曲げたままダンベルを頭の後ろに下ろす
③肘を曲げたまま、肩甲骨を開きながらダンベルを上げていく
④ダンベルを元の位置まで上げたら、肘を絞り、やや顎を引いて大胸筋を完全収縮させる
◆ワンポイントアドバイス
大胸筋に効かせるためには、動作中常に胸の筋肉の動きを意識するようにしてください。
スポンサーリンク
胸の土台アップ筋トレの負荷回数設定

胸の土台アップ筋トレは通常のシェイプアップ筋トレと異なり、持久筋ではなく速筋のなかのFOタイプと呼ばれる、ほどよく筋肥大する筋繊維をターゲットにします。このため、シェイプアップ筋トレのような20回の負荷回数設定ではなく、15回の反復動作で限界がくる負荷設定にする必要があります。
筋肉の名称と作用

身体を鍛えていく上で、まず理解したいのが全身の主な筋肉の名称と作用です。それぞれの筋肉の役割を知ることで、効率のよいトレーニングを行うことが可能になります。

女性が筋トレで鍛えるべき筋肉部位とそれぞれのメリットや効果を図解で解説
筋力トレーニングの実施にあたり、まず理解するべきなのがトレーニングの対象となる主な筋肉(骨格筋・横紋筋)の部位の名前・作り・働き、そしてそれぞれの連動性(一緒に動く筋肉)です。
女性にとっては、すこし取り組みにくい課題かもしれませんが...
スポンサーリンク
女性のための筋トレ基礎知識集


女性筋トレ専門ページ「MEDIA for WOMEN」トップページ

シェイプアップ筋トレの女性への効果|筋肥大しない負荷回数設定と適正頻度
シェイプアップ筋トレの基本的な理論と女性への効果を解説するとともに、筋肥大せずにシェイプアップするための正しいトレーニング方法=負荷や回数の決め方・トレーニング頻度・食事メニューなどについて具体的に解説します。厚生労働省によるダイエットに関

【女性が筋トレだけでシェイプアップするの可能?】有酸素運動とどちらがシェイプアップ効果があるか解説
よくある質問に「女性がシェイプアップ筋トレだけでシェイプアップすることができるのか?」というものがあります。どうしても、シェイプアップするための運動と言えばランニングなどの「有酸素運動」のイメージがありますからね。でも、結論から言えば、「無

【シェイプアップ筋トレは体重が増える】女性が陥りがちな誤解を正しく解説
一般的にシェイプアップの指標とされるのが体重です。しかし、美しく健康的にシェイプアップするシェイプアップ筋トレでは体重増加もありえます。筋トレを主体にしたシェイプアップでは体重を指標としてはいけませんが、その理由を詳しく解説します。
...

【女性筋トレの週3回メニュー】確実にシェイプアップする自宅~ジムでの部位分割プログラム
シェイプアップ筋トレは毎日行うのではなく、筋肉の超回復理論にのっとり週3回の部位分割トレーニング=スプリットメニューで行うのが確実に効果があります。その具体的なプログラム例を自宅筋トレ(自重・チューブ・ダンベル)とジム筋トレ(マシン・バ...
身体を鍛えたら食事にも気を使う

筋トレの効果を高めるためには、トレーニングだけでなく食事や栄養に関する基礎知識が欠かせません。下記の記事では、三大栄養素の基本から、目的別の食事設計、具体的な食品例に加えて、筋肥大期と減量期における実践的な食事レシピまでを解説しています。
▼筋トレの効果を高める食事
【目的別筋トレ食事メニュー例】増量期・減量期の食品と具体的レシピを紹介