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【クリオネの全て】捕食動画から餌・飼育方法などご紹介|新種も発見!

クリオネは「流氷の天使」とも称されるほど優美な極北の海に棲む貝の一種です。しかし、その餌の捕食の様子の獰猛さは動画チャンネルなどでもギャップが凄いと話題になっています。そんなクリオネの分類・形態・生態から飼育方法や販売価格・入手法まで解説します。また、2016年に見つかったばかりの新種もご紹介します。

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クリオネの分類・分布

※こちらはクリオネの動画です

クリオネは、軟体動物・腹足網・ハダカカメガイ科に属する巻き貝の一種で、貝殻は進化の過程で退化しています。日本ではハダカカメガイという和名でも知られています。

クリオネは、北極と南極の両極をとりまく寒流水域に広く分布しています。日本国内においては、北海道沿岸海域で一年を通してハダカカメガイ(Clione limacina)を見ることができます。

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クリオネの形態・生態・餌

クリオネは分類的には巻貝の一種ですが、成体になる頃には完全に貝殻がなくなります(幼体期には痕跡的な貝殻が見られる)

全体的に透明で、身体の上部にあるに内臓器官のみがオレンジ色をしています(カナダ産クリオネは緑色)。

胴体の上部両側には1対の翼足と呼ばれる器官があり、これを動かして遊泳します。

クリオネが餌としているのはミジンウキマイマイ(Limacina helicina)と呼ばれる遊泳性の巻貝で、これを捕食します。捕食時には、バッカルコーンと呼ばれる6本の触手を出し、これを使って餌を捕獲します。

こちらがクリオネの捕食シーンの動画です。「流氷の天使」から「流氷の悪魔」に豹変する瞬間ですね。

クリオネの飼育

クリオネは普通のガラス水槽で飼育可能ですが、水温を10℃以下に抑えるために水槽用クーラーを使用しなくてはいけません。このため、外部フィルターで飼育水を水槽外で濾過循環させる必要があります。こちらは、入門用の水槽と外部フィルターのセットとしてリーズナブルなのでおすすめです。

飼育水を冷やすチラーは、水量に対してかなり容量に余裕があるものを使わないと、夏場に10℃以下の水温を維持できません。60cm水槽なら最低でもこのクラスが必要です。

また、梅雨時~夏場にかけては水槽本体・配管・外部フィルターともに激しく結露しますので、洗濯機トレーなどの上に水槽システムを組むことをおすすめします。

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クリオネの新種(2016年発見)

画像:貝の館

2016に新種のクリオネが一世紀ぶりに発見されました。以下は、その報道文です。

北海道蘭越町の「貝の館」の学芸員らが、巻き貝の仲間で「氷の妖精」と呼ばれるクリオネの新種を、オホーツク海で発見したと発表した。クリオネの新種発見は明治35(1902)年以来。これまで同一とされた北太平洋と北大西洋のクリオネが別種だったことも判明、世界で確認されたクリオネは4種となった。体長は最大約8ミリで、オホーツク海にちなんで学名は「オホーテンシス」と命名した。

「産経ニュースより」

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