
筋トレを続けていると、パワーベルトとリストラップのどちらを先に買うべきか迷う人は多いと思います。どちらも高重量トレーニングで役立つ道具ですが、役割はまったく異なります。
先に買うべきものは、現在の筋トレ内容と、どの種目で先に困っているかによって変わります。本記事では、パワーベルトとリストラップの役割の違いを整理したうえで、筋トレ内容別に優先順位を解説します。
パワーベルトとリストラップは役割が違う

パワーベルトは、主に腹圧をかけやすくして体幹を安定させるための道具です。スクワットやデッドリフト、ベントオーバーロウのように、胴体全体で重量を支える種目で効果を発揮しやすいトレーニングギアです。
一方のリストラップは、手首を固定してブレを抑えるための道具です。ベンチプレスやダンベルプレス、ショルダープレスのように、手首に強い負荷がかかる上半身プレス系種目で役立ちます。どちらも高重量トレーニング向きですが、支える部位が違うため、優先順位も同じにはなりません。
先にパワーベルトを買うべき人

スクワットやデッドリフトを軸に筋トレをしている人は、先にパワーベルトを買う価値が高いです。これらの種目では、脚力や背中の筋力だけでなく、体幹の安定が重量の伸びに大きく関わります。フォームが大きく崩れていないのに、高重量になると体幹が先に負ける感覚がある人には、ベルトの効果が出やすく、特に、バーベルスクワットやデッドリフトを本格的に伸ばしたい人は、リストラップよりも先にベルトを選ぶのが定石です。
世界王者執筆記事

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先にリストラップを買うべき人

ベンチプレスやダンベルプレスを中心に筋トレをしている人は、先にリストラップを選ぶ判断が賢明です。上半身の押す種目では、胸や肩や上腕三頭筋に余力があっても、手首が寝ることで力が逃げることがあります。特に、重量が上がるほど手首の角度が乱れやすくなり、違和感や不安定さが出やすくなります。
ベンチプレスを優先して伸ばしたい人や、手首のぐらつきが気になる人は、ベルトよりリストラップのほうを先に導入するのが定石です。

【ベンチプレス100kgを挙げるやり方】フォームとメニューの組み方を元全日本王者が解説
迷ったらどちらを先に買うべきか

どちらを先に買うか迷った場合は、まず自分の筋トレで使用頻度が高い種目を見るべきです。スクワット、デッドリフト、ベントオーバーロウなどが中心ならパワーベルトです。ベンチプレス、ダンベルプレス、ショルダープレスなどが中心ならリストラップです。どちらも同じくらいやっている場合は、先に不安や限界が出ている部位で判断すると失敗しにくいです。体幹の弱さが先ならベルト、手首の不安定さが先ならリストラップという考え方が分かりやすいです。
最初の1つとしてはパワーベルトが無難なことが多い
筋トレ全体の汎用性で見れば、最初の1つはパワーベルトのほうが無難なことが多いです。理由は、スクワットやデッドリフトのような全身の高重量種目で使いやすく、体幹の安定が全体の基礎になりやすいからです。ただし、これはベンチプレス中心の人にはそのまま当てはまりません。押す種目の頻度が高く、すでに手首の不安定さが明確に出ているなら、先にリストラップを選んだほうが現実的です。結局は、筋トレ内容に対して先に困っている部分を補う道具を選ぶのが正解です。
競技ベンチプレスをするならリストラップは必須

競技ベンチプレスでは、バーを押すというより、全身の形を組んで最短かつ最強の軌道で出力を通すことが重視されます。その中で、手首をやや寝かせたほうがバーの位置関係や押し出しやすさが合う選手もいます。この場合、一般トレーニー向けの手首垂直の理屈だけでは説明しきれません。競技者にとってのリストラップは、単なる保護具ではなく、寝かせた手首を高強度で固定し、出力を逃がしにくくする競技ギアの意味合いが強くなります。ですので、競技ベンチでは、リストラップ使用開始の段階が一般論よりかなり早くなります。
技術理論の根拠となる監修者

監修者:奥谷元哉|株式会社ONI 代表取締役社長
奥谷元哉氏プロフィール
武器屋.net トレーニング用品セレクトショップ
主戦績:ベンチプレス競技
2011日本ベンチプレス選手権大会74kg級3位
2014日本ベンチプレス選手権大会74kg級3位
2015年全日本ベンチプレス選手権大会74kg級3位
2018年全日本ベンチプレス選手権大会74kg級3位
2022年世界マスターズベンチプレス選手権大会M1・74kg級優勝
主戦績:パワーリフティング競技
2009年全日本パワーリフティング選手権大会75kg級優勝
2011年全日本パワーリフティング選手権大会74kg級優勝
2011年世界パワーリフティング選手権大会ベンチプレス種目別74kg級2位
2012年アジアパワーリフティング選手権大会ベンチプレス種目別74kg級1位
2017年全日本パワーリフティング選手権大会74kg級3位
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両方必要になるのは中級者以降が多い
筋トレを継続して重量が伸びてくると、最終的にはパワーベルトもリストラップも両方必要になってきます。スクワットやデッドリフトでは体幹の固定が重要になり、ベンチプレスやショルダープレスでは手首の安定が無視できなくなるからです。最初から両方揃えるのも1つですが、予算に限りがあるなら、自分の主力種目に合わせて先に1つを選ぶほうが良いでしょう。
トレーニングギアは導入する順番が大切であり、現状の筋トレ内容に合ったものから揃えるべきです。
なお、それぞれの選び方のポイントについては、下記の記事で詳しく解説しています。


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