この記事は30年以上にわたり博物館に務める生物学の学芸員が執筆した専門記事です。

【メガロドン&絶滅化石種サメ類生態フリー画像図鑑】史上最大最強のサメの映像・動画と歯化石の紹介

史上最大最強のサメ・メガロドンの再現映像・動画と生態・形態・絶滅要因を生物学の博物館学芸員である筆者が解説します。あわせて、歯の化石などもご紹介します。なお、他の絶滅した古代のサメ類についても、その代表的なものを厳選して解説します。

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メガロドンとはどんな魚?


メガロドン(Carcharocles megalodon)は、今からおよそ1800万年前~150万年前の新生代・第三紀にかけて海の覇者として君臨していた超大型のサメです。その巨大化の一因として、当時の海水温が現在より高かったためと考えられています。

メガロドンの系統分類

メガロドンはネズミザメ目ネズミザメ科に属し、現生のホホジロザメ(Carcharodon carcharias)と近縁であることから、ホホジロザメ属の一種であるという学術見解が主流でしたが、近年はカルカロクレス属とするのが一般的になってきています。

メガロドンの形態と生態

こちらがメガロドンの生きていた当時の様子をCGで再現した動画です(後半部)。

(図中、緑のシルエットがホオジロザメ、灰色のシルエットがメガロドン)

メガロドンの全長は最大推定値でおよそ13~20mで、現生の近縁種・ホホジロザメの最大個体6mをはるかに凌駕する大きさです。その巨大さは、現世の魚類で最大であるジンベエザメに匹敵します。

ジンベエザメが穏和なプランクトン食であるのに対して、メガロドンは獰猛な捕食性魚類であることから、メガロドンは史上最大で最強のサメと呼ばれています。

こちらは、アメリカ自然史博物館に展示されている顎の復元模型ですが、その巨大さがわかります。

メガロドンの絶滅原因

メガロドンの絶滅は、今からおよそ600~200万年前の新生代鮮新世に起こりました。この要因として、海水温の低下と、餌となるクジラ類が寒冷な海域に適応し移動したためと推測されています(変温動物のサメは恒温動物のクジラ類と違い低水温に適応できないため)。

メガロドンの歯化石

こちらが、メガロドンの歯の化石です。人の手の平ほどもある巨大さです。

現生最大の肉食サメ類であるホオジロザメの歯とメガロドンの歯(化石)を比較したのがこちらの画像ですが、桁違いに巨大であったことがわかります。

メガロドンの顎と人間の大きさ比較です。あまりの巨大さに言葉もありません。

ここからは、絶滅した化石種サメ類のなかから、代表的な種類をご紹介していきます。

クセナカンサス(絶滅化石種)

クセナカンサスは淡水性のサメで、頭部に1本の長い棘を持っていました。この棘は有毒であったと推測されています。小型の魚類や甲殻類を捕食していたと考えられています。

クレトキシリナ(絶滅化石種)

クレトキシリナは白亜紀に生息していた巨大肉食サメで、最大全長7mと現生のホホジロザメよりも巨大であったと考えられています。

ヒボドゥス(絶滅化石種)

ヒボドゥスはペルム紀に出現し、三畳紀・ジュラ紀・白亜紀と繁栄しましたが、白亜紀末に絶滅しました。異なる2種類の歯を持つことから、現生のホホジロザメのように獰猛ではなく、中型から小型の幅広い生物を捕食していたと推測されています。

スクアリコラックス(絶滅化石種)

スクアリコラックスは白亜紀初期に出現し、白亜紀末に絶滅しました。肉食性で、魚類やウミガメ類を捕食していたと考えられています。

スカパノリンクス(絶滅化石種)

スカパノリンクスは現生のミツクリザメに近い生態を持ち、深海性で底生生物を広く捕食していたと考えられています。

プチコドゥス(絶滅化石種)

プチコドゥスは白亜紀から古第三紀にかけて生息していました。特徴的な平らな歯を500個も持っており、貝類やアンモナイトといった硬い殻を持つ生き物を捕食してすり潰して食べていたと考えられています。最大全長10mに達する、その時代で最大のサメ類でした。

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