この記事は30年以上にわたり博物館に務める生物学の学芸員が執筆した専門記事です。

【カネヒラの飼い方】餌・混泳や水槽での繁殖方法を生物学学芸員が解説

カネヒラの家庭水槽での初心者向き飼い方を博物館学芸員の筆者が、長年の経験をもとに解説します。

執筆者・監修者・運営者情報

カネヒラとはどんな魚?

カネヒラ(金平、学名:Acheilognathus rhombeus)は、条鰭綱コイ目コイ科タナゴ亜科タナゴ属に属する淡水魚の一種。分布:日本(濃尾平野以西の本州、九州北部)、朝鮮半島。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/カネヒラ

スポンサーリンク

カネヒラの特徴と飼い方

珍しく秋に産卵をするタナゴ

適正水質:中性~弱酸性
適正水温:0~28℃
餌の種類:アカムシやテトラミンなどフレーク状配合餌料
繁殖:可能
混泳:可能

カネヒラは日本産タナゴ類のなかでも最大種で遊泳力も高く、他のタナゴ類がブラックバスやブルーギルの影響によって減少するなか、比較的個体数を維持している種類です。

本種はタナゴ類としては珍しく秋産卵を行います(他にはゼニタナゴとイタセンパラのみ)。

産卵は9~11月頃、イシガイ・カタハガイ・タテボシガイなどの淡水二枚貝の外套膜に産みつけ行われ、孵化は翌年の春になります。飼育下でも産卵させることができ、成熟したペアがいる水槽内に二枚貝を設置するとで可能です。

なお、オスは婚姻色で、メスは産卵管の伸び方で成熟したかを見極められます。

また、二枚貝は植物プランクトンを食べるため、ろ過された水槽の水では長期飼育は不可能です。屋外にアオコが発生するようなため水を作り、定期的にローテーションするなどの工夫が必要になります。

なお、産卵が行われた貝は翌年の春まで生かす必要があるため、屋外で飼育します。

性質はおとなしく混泳も可能ですが、身体が大きいのでどうしても他種を圧倒しがちですので、こまめに様子をみることが大切なポイントです。

※遺伝子のかく乱を避けるため、入手した日本産淡水魚は野外へは放流せずに必ず最後まで飼いきるようにしてください。

※日本産淡水魚は種類・地域により保護されている場合がありますので、野外採集はせずブリード個体を入手してください。

日本産淡水魚・飼育種類図鑑

日本産淡水魚の家庭飼育向きの種類を厳選し解説しているのが下記の記事です。魚類飼育歴20年以上の博物館学芸員が執筆したものです。

日本の淡水魚・飼育種類図鑑|それぞれの特徴と家庭水槽での飼い方(水槽のセット方法)

スポンサーリンク

関連記事

アクアテラリウムの作り方と飼育生物一覧|博物館学芸員が必要な器材を解説

動植物の種類図鑑の一覧ページ

プランクトンから巨大生物・古代生物から現生種まで様々な動植物の種類図鑑はこちら

本サイト「GLINT」は、2019年より筋力トレーニングと運動生理学および生物学に関する専門情報を継続して公開しています。競技経験に基づく実践的な知識と、博物館学芸員としての科学的根拠を重視した解説をもとに、正確で信頼できる情報の提供を目指しています。

競技者が本音で解説シリーズ


当サイト運営ショップ

マズレンコ製作所日本正規輸入代理店


当サイト協賛ショップ

高品質トレーニングギア武器屋・鬼・GLFIT


当サイト提携ジムONI GYM 24
ONIGYM24大阪店ONIGYM24東京店

人気製品・記事

人気のベルトがフルラインナップ! 

愛用ベルトが最新式になるバックル

試合や高重量トレーニングに最適化

北米に続き日本でもブレイク開始
マシン筋トレの疑問を解決する記事

自宅トレーニングに必要不可欠な器具

スポンサーリンク

当サイト運営ジムで実際に使用している用品

記事制作©FutamiTC/MazurenkoJapan


生物学記事
マズレンコ製作所公式ブログ|筋トレ専門サイトGLINT
この記事は30年以上にわたり博物館に務める生物学の学芸員が執筆した専門記事です。