
ハボロテウティスの分類上での位置、化石から推定される体サイズや形態、産出層から判断される生息年代、当時の海洋生態系における役割について、生物学の学芸員としての視点で解説します。
本種の分類学上の位置づけ
北海道羽幌町の蝦夷層群から産出したツツイカ類の一属で、現生イカに近縁な十腕形類に含まれる頭足類です。白亜紀における高次捕食者級の大型遊泳性頭足類の存在を示す重要な化石です。
本種の大きさと形態的特徴

下顎板長63.1mmの巨大な口器を持ち、現生大型ツツイカとの比較から全長10〜12mに達したと推定されます。強力な腕と流線形の外套を備えた高速遊泳型の形態であったと考えられます。
本種が生息していた年代
産出層準は蝦夷層群の上部白亜系サントニアン階で、約8500万年前の北西太平洋の浅海に生息していました。当時の北海道は温暖な海に覆われた大陸縁辺の海域でした。
本種の生態的特徴について

アンモナイトや魚類などを捕食する遊泳性捕食者で、モササウルス類や大型魚類と同じ外洋生態系に属していたと考えられます。巨大な顎は硬い殻を持つ獲物の捕食にも対応していた可能性があります。
古代生物図鑑


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