この記事は30年以上にわたり博物館に務める生物学の学芸員が執筆した専門記事です。なお、生物学記事のオリジナル画像は、教育目的での使用に限り、参照リンク付きでの転載を許可しています。

ディプロカウルス(Diplocaulus)の分類・大きさ・特徴・生息年代について生物学の学芸員が解説

ディプロカウルス(Diplocaulus)の分類上での位置、化石から推定されている大きさと形態、発見された地層からわかる生息年代、生態的特徴について生物学の学芸員が解説します。

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本種の分類学上の位置づけ

A Diplocaulus skull at the Whiteside Museum of Natural History

ディプロカウルスはレポスポンディル類ネクトリド目に属する水生四肢動物で、特徴的な頭骨形態を持つ派生的な系統です。現生両生類とは直接の系統関係を持たない側系統ですが、石炭紀からペルム紀にかけての淡水生態系における重要な構成要素でした。

本種の大きさと形態的特徴

A partial skeleton of Diplocaulus magnicornis skull at the University of Michigan Museum of Natural History

全長は約1m前後で、ブーメラン状に左右へ大きく張り出した頭骨が最大の特徴です。細長い胴体と発達した尾を持ち、四肢は小型で、頭部の広い突起は水中での揚力や安定性に関与したと考えられています。

本種が生息していた年代

Another view of "Holly" (WMNH)

後期石炭紀から前期ペルム紀の地層から化石が発見されており、約3億500万〜2億7000万年前に現在の北アメリカ地域の河川や湖沼環境に生息していました。

本種の生態的特徴について

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主に水中生活を送る小型捕食者で、魚類や無脊椎動物を捕食していたと考えられます。特異な頭骨形状は捕食者による丸呑みを防ぐ防御機能や、水流中での姿勢安定に役立った可能性が指摘されています。

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