
マストドンサウルス(Mastodonsaurus jaegeri)の分類上での位置、化石から推定されている大きさと形態、発見された地層からわかる生息年代、生態的特徴について生物学の学芸員が解説します。
本種の分類学上の位置づけ
マストドンサウルスは両生綱分椎目に属する大型迷歯類で、現生両生類よりも基盤的な系統に位置します。ステレオスポンディル類の代表的存在であり、三畳紀の淡水生態系における頂点捕食者として分椎類の進化史を示す重要な属です。
本種の大きさと形態的特徴
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全長は4〜6mに達し、極端に扁平で幅広い頭骨が最大の特徴です。眼窩は頭頂部近くに位置し、水面下から周囲を観察できる構造を持ちます。円錐形の歯と巨大な口裂は滑りやすい獲物の捕獲に適応しています。
本種が生息していた年代
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主に中期三畳紀のアニシアン期からラディニアン期の地層から産出します。ドイツ南部のコイパー層群などの湖沼堆積物から多数の化石が発見されており、当時の温暖な内陸淡水環境に生息していたことがわかります。
本種の生態的特徴について
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待ち伏せ型の水生捕食者で、魚類や小型四肢動物を吸い込むように捕食していたと考えられます。四肢は短く遊泳よりも水底での定位に適し、乾季には干上がる水域で休眠状態に入った可能性も指摘されています。
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