
ステタカントゥス(Stethacanthus)の分類上での位置(祖先や進化種)、化石から推測されている大きさと形態、化石の発掘地層から考えられている生息年代、その他の生態的特徴(食性・行動様式)などを生物学の学芸員が解説します。
本種の分類学上の位置づけ
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ステタカントゥス(Stethacanthus)は軟骨魚類の中でも初期のサメ類に位置づけられるクテナカントゥス類に近縁な絶滅群で、板鰓類の進化初期を示す代表的属です。独特の背鰭構造をもつことで知られます。
本種の大きさと形態的特徴
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全長は約1〜2mと推定され、雄の第一背鰭は台座状に拡大し、その表面は微小歯で覆われたブラシ状構造をもちます。体は流線形で、異歯性の歯を備えた典型的な初期サメ形態を示します。
本種が生息していた年代
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主な産出はデボン紀後期から石炭紀前期にかけてで、北米およびヨーロッパの海成層から多数の化石が知られています。石灰岩層中の歯や背鰭棘として保存される例が一般的です。
本種の生態的特徴について
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台座状の背鰭は遊泳機能ではなく、求愛や種内ディスプレイに用いられた可能性が高いと考えられています。沿岸から外洋の海域で小型魚類や無脊椎動物を捕食する中型捕食者でした。
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