
バーベルフレンチプレスの種類とやり方(コツやフォームのポイント)について、アームレスリングアジアメダリストが解説します。
バーベルフレンチプレスが効果のある筋肉部位
各筋肉の構造や作用および起始停止・支配神経に関しては下記の専門サイトおよび学術文献を参照しています。

Skeletal Muscle: A Brief Review of Structure and Function(PDF)
バーベルフレンチプレスは主に上腕三頭筋に効果のあるトレーニング種目です。
なお、腕の筋肉を構成する主な筋肉とその構造・作用については下記のページをご参照ください。

バーベルフレンチプレスのやり方と実施時のポイント
バーベルフレンチプレスを実施する上でまず気をつけたいポイントは、肘の位置を動かさないように固定し、肘から先だけを動かす(肩関節を動かさない)ようにすることで、これにより負荷が大胸筋や広背筋に抜けてしまうのを防げます(肩関節を動かすとバーベルプルオーバーに近い動作になってしまう)。
また、肘を頭上で固定するオーバーヘッドスタイル(画像のやり方)では、肩甲骨に接合している上腕三頭筋長頭のストレッチングも意識することが大切です。
なお、肘を開いて行うと上腕三頭筋短頭に負荷がかかりやすく、逆に肘を閉じて体幹に寄せて行うと負荷が上腕三頭筋長頭に集中します。
バーベルフレンチプレスの種類とやり方
ライイングバーベルフレンチプレス
ライイングバーベルフレンチプレスは、ベンチに仰向けになって行うバリエーションで、重量をコントロールしやすいメリットがあります。しかし、上腕三頭筋の構造上、オーバーヘッドスタイルよりは伸展・収縮率が低いというデメリットがあります。
スタンディングバーベルフレンチプレス
スタンディングバーベルフレンチプレスは、立って行うバリエーションで、上腕三頭筋長頭に対して効率的な伸展・収縮を加えられるのが特徴です。反面、ある程度の基礎筋力がないと姿勢が維持しにくいため、中級者以降向きのやり方です。
シーテッドバーベルフレンチプレス
シーテッドバーベルフレンチプレスは、座ってオーバーヘッドスタイルで行うバリエーションで、スタンディングよりは姿勢を維持しやすいのがメリットです。
腕相撲に必要な筋肉部位

腕相撲に必要となる筋肉は、重要な順に①前腕筋群②背筋群(広背筋と僧帽筋)③上腕二頭筋④回旋筋腱板⑤大胸筋⑥三角筋⑦上腕三頭筋です。それぞれの筋肉の鍛え方は下記のページの一覧をご参照ください。

腕相撲が強くなる記事集

本記事は一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟広報部が監修した腕相撲のための筋力トレーニング記事です。腕相撲(アームレスリング)は筋力だけでなくテクニックも重要な要素です。それらの基本的なテクニックについては下記の記事をご参照ください。







