この記事は30年以上にわたり博物館に務める生物学の学芸員が執筆した専門記事です。

【ホタルの種類&飼い方図鑑】生態的特長と飼育繁殖方法について博物館学芸員が解説

ホタルの生態について解説するとともに、30年以上、生物学学芸員として博物館施設に勤務し、昆虫が専門分野の一つである筆者が、その飼育方法についてご紹介していきます。

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ホタルとはどんな生き物?

ホタル(蛍、螢)は、コウチュウ目(鞘翅目)・ホタル科 Lampyridae に分類される昆虫の総称。発光することで知られる昆虫であり、ホタルという名もその様から「火(ホ)を垂(ル)」として呼ばれるようになったが、ほとんど光らない種が多い。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ホタル

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主なホタルの種類

ゲンジボタル Luciola cruciata(水生)

ゲンジボタルは日本に産するホタル類になかでは最大種です。成虫の前胸部中央にクロス型の黒い模様があることで見分けられます。幼虫は水のきれいな河川の中流域に生息し、カワニナを捕食しています。体長15mm前後。

ヘイケボタル Luciola lateralis(水生)

ヘイケボタルはゲンジボタルより小さいものの、もっとも身近なホタルで、主に用水路など狭い水域や水田といった止水域に分布しています。幼虫はモノアラガイやタニシなどの淡水生巻貝類全般を捕食し、ややよどんだ水質にも適応します。体長8mm前後。

ヒメボタル Luciola parvula(陸生)

ヒメボタルはヘイケボタルよりやや小型の陸上性のホタルで、西日本の林地や草地に生息しています。幼虫は水中ではなく林床で生活し、陸生巻貝のマイマイ・キセルガイなどを捕食します。体長7mm前後。

マドボタル Pyrocoelia(陸生)

マドボタルはマドボタル属の総称で、南西諸島には以下の種類が分布しています。

オオシママドボタル P. atripennis

ミヤコマドボタル P. miyako

オキナワマドボタル P. matsumurai

サキシママドボタル P. abdominalis

このほかに本州東部にクロマドボタル、本州西部・四国・九州にオオマドボタル、対馬にアキマドボタルが分布しています。

幼虫は陸上生活を行い、主に小型カタツムリ類を捕食しています。幼虫でも光ります。

オバボタル Lucidina biplagiata(陸生)

オバボタルは林など陸上に暮らすホタルの一種で、この仲間としては珍しく昼行性です。このため、発行する姿はほとんど見られませんが、発光器官自体は持っています。幼虫は主にミミズ類を捕食します。体長10mm前後。

水生ホタルの成虫の飼い方

ホタルの成虫は水分を摂取する程度で餌を食べませんので、数日間、光る姿を楽しむだけの飼育となります。

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水生ホタルの繁殖と幼虫飼育

ホタルはある程度の空間に放虫して、水場を作っておくと産卵します。孵化した幼虫には種類に応じた巻貝類を採集してきて与えます。

幼虫を飼育する水は必ずろ過を行い、常にきれいな状態に保つ必要があり、特にゲンジボタルでは定期的な水替えなど水質に気を使わなければいけません。

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