この記事は30年以上にわたり博物館に務める生物学の学芸員が執筆した専門記事です。

【カブトムシ種類図鑑&飼育方法】国産幼虫の越冬から外国産大型種まで博物館学芸員が徹底解説

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カブトムシの飼育方法(成虫・幼虫)と飼育セット(ケース・マット・ゼリー)についてまとめました。国産のカブトムシ幼虫の越冬のさせ方から、アトラス・コーカサス・ヘラクレスなど世界の大型カブトムシの飼育方法についても解説します。

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カブトムシってどんな昆虫?

これがカブトムシの特徴だ

カブトムは、コウチュウ目・コガネムシ科・カブトムシ亜科に分類される昆虫種の標準和名です。大型の甲虫で、日本では成虫は夏に羽化発生し、子供達に人気を集めます。オスは頭部によく発達した大きな角を持ち、日本の兜のように見えることから名前がつきました。この角は外骨格の一部が著しく発達したもので、餌場やメスの奪い合いの際に使用されます。

角の先端から上翅先端までの長さが野外では80ミリを超える個体はやや少ないですが、飼育下では幼虫期間に餌をより多く与えることにより80ミリオーバーの作出も比較的容易です。しかしながら、85ミリ以上のサイズを作出するのは難しいとされています。なお、ギネス記録は、飼育では86.6ミリ(2006年)、野外では87.3ミリ(2012年)となっています。

幼虫は広葉樹の腐葉土を餌とし、成虫は口のヒゲを使って樹液を吸うように摂食します。主に、クヌギ、アベマキ、コナラ、ミズナラなどの樹液をえさとしており、地域によってはヤナギやクリの樹液も摂食します。

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国産カブトムシの生活史

冬までに終齢幼虫になり越冬し夏に羽化する

カブトムシは卵→幼虫→サナギ→成虫という完全変態を行います。繁殖活動を終えたメス個体は、腐葉土に潜り1個ずつ卵を産みつけていきます。1個体あたりおよそ20~30個を産みます。卵は2週間ほどで孵化し、幼虫が生まれてきます。その後、幼虫は冬までに2度脱皮を繰り返し三齢幼虫が終齢となり、この形態で越冬します。なお、この時点で体長10cmほどになっています。

越冬を終えた終齢幼虫は4月下旬から6月にかけて蛹室を作りサナギとなります。オス個体の場合は、この時点で頭部に角ができます。成虫は夜間の気温が20度を上回るようになる初夏に出現しはじめます。温暖な地域では5月下旬頃から、涼しい地域では7月初旬頃から出現し、野生においては9月中には全てその命を終えます。成虫で越冬することはありませんが、飼育下では12月まで生きた例もあります。

成虫の飼育・産卵方法

産卵させるなら広葉樹マット・させないなら針葉樹マット

カブトムシの飼育床となるマットは産卵させる場合は腐葉土や広葉樹マットを使わなければ産卵をしません。ただし、腐葉土や広葉樹マットはダニ・コバエが発生しやすいので、産卵を目的としないのであれば針葉樹マットのほうが清潔に飼育できます。また、コバエの進入できないシートも市販されているので、ケースと蓋の間に挟むとよいでしょう。

自然界では樹液を餌にしていますが、飼育下では市販の昆虫ゼリーがおすすめです。また、果物ではリンゴやバナナなどは良質な餌となりますが、スイカやメロンなどの水分の多すぎるものは栄養価が低くおすすめできません。ベストはアミノ酸配合の昆虫ゼリーとバナナの組み合わせで、これにより長生きするとともに、状態のよい卵を産ませることが可能です。

産卵は非常に容易で、飼育ケースに広葉樹マットを敷き、雄と雌を数匹入れて繁殖活動させ、しばらく飼育していると産卵します。マットの深さは15-20cmくらいあれば十分で、産卵を確認したら卵を取り出し幼虫の飼育ケースへと移動させます。なお、孵化率が下がるので卵は素手で扱わず、スプーンなどで扱いましょう。

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幼虫の飼育・越冬方法

涼しい屋外の日陰や北側の土間でなるべく遅く羽化させるのがポイント

幼虫の餌・飼育マットとなる腐植土は、専用の広葉樹マットがおすすめです。ホームセンターなどで入手できる腐葉土は農薬が混入している場合があるので避けましょう。やや高価ですが、大型の個体を作成したいのならば広葉樹チップを発行処理した発酵マットが最適です。また、クワガタ幼虫の食べ終わった菌糸マットの残りを用いると非常によく育ちます。

幼虫は共食いはしませんが、成虫になるまでにかなりのマットを必要とします。過密飼育をすると餌が足りず小型個体になってしまいますので、大型個体作出を狙うのならば単体飼育が絶対です。なお、1匹あたり1~2リットルのマットが必要です。

国産カブトムシは日本の冬期にも適応した種なので、寒さには非常に強く、逆に暖かい場所だと早期に成虫になってしまうので、屋外の日陰や北側の土間などで、なるべくゆっくりと成長させるのが大型個体作出のポイントとなります。

糞が多くなったときはマットの追加や交換が必要になりますが、カブトムシの幼虫は冬までに成長の大半の過程を終えるので9月・10月・11月の3回にわたりマットの追加・交換をすると大型個体が期待できます。また、越冬が終わり餌を再び食べ始める3月下旬にも最終のマットの追加・交換をしましょう。

6月になると早い個体ではサナギになり始めるので、気になるでしょうがマットを掘り起こすのは絶対に避けてください。また、蛹化する時期に振動などを与えるとオスの角が短くなるので、この時期には羽化するまでそっと放置をしておきましょう。万が一、蛹室を壊してしまったときは人口蛹室などもありますが、羽化率はかなり低くなります。

おすすめ飼育セット

常に一回り大きなケースを使うのが基本

カブトムシ飼育の基本ポイントは、考えているよりも一回り大きなケースで飼育することです。過密になると成虫はストレスで早死する傾向が強くなり、幼虫にいたっては大きく育てることが困難になります。

飼育に用いるのは上のリンクのような専門ショップから市販されているケースセットがおすすめです。ホームセンターなどで販売されている昆虫ゼリーや発効マットの安価なものは、確実に栄養分の少ない粗悪品となりますので気をつけてください。

発酵マットはこちらのようなタイプがおすすめです。外国産カブトムシを飼育するための栄養豊富な高級品ですので、国産カブトに用いるとかなりの大型個体の作出が期待できます。

成虫の餌におすすめなのが、こちらのようなアミノ酸配合の高級ゼリーです。一般の安価な昆虫ゼリーは、ほぼ砂糖水程度の栄養価と考えてください。大型個体作出のためには高タンパク質のゼリーをメス個体に与え、スタートラインからより大きな卵を産ませることが肝心です。

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世界のカブトムシ紹介

規制緩和で世界中のカブトムシが飼育可能に

かつては植物防疫法により外国産カブトムシの輸入は禁止されていましたが、1999年(平成11年)に植物防疫法が規制緩和され、海外産カブトムシの輸入が解禁となりました。これにより、日本国内で世界のさまざまなカブトムシを入手・飼育できるようになりました。2016年現在、53種類のカブトムシが輸入が可能となっています。

現在では、通信販売で容易に海外産大型カブトムシが購入可能ですので、ご紹介したいと思います。

モーレンカンプオオカブト

細身のシルエットが魅力の三本角

モーレンカンプオオカブトの成虫は近縁種のアトラスオオカブトやコーカサスオオカブトよりも高標高地域に生育するため、暑さには弱く、気温28℃を超えないようにクーラー管理する必要があります。闘争心はかなり強いため、ペアリング時以外は単独飼育が基本です。

モーレンカンプオオカブトの幼虫は暑さに弱いため気温28℃を超えないようにするとともに、冬場でも気温20℃以上を保つようにします。

幼虫期間は2年と長く、気長に温度管理を怠らずに飼育する必要があります。

なお、本種は発酵マットだけでなく朽木も好みますので、発酵マットのなかに柔らかめのクワタガタムシ用産卵木を埋めておくとよいでしょう。

アトラスオオカブト

アジア屈指の大型カブトムシ

アトラスオオカブトは、フィリピンやインドネシアなど東南アジアの低地に分布している大型カブトムシです。アジア最大種のコーカサスオオカブトに似ていますが、やや小型で胸角が細く、頭角の突起がありません。

アトラスオオカブトは東南アジア最大のカブトムシであるコーカサスオオカブトに近縁な種類ですが、やや小型で現地では多産するため、毎年大量の個体が輸入され、ホームセンターなどでも入手することが可能です。

アトラスオオカブトは、日本のカブトムシとほぼ同様の飼育方法で飼うことが可能です。餌には昆虫ゼリーを与えますが、複数のオスを同居させると喧嘩をはじめ小さな個体は弱ってしまうので、オスは1ケースに1匹が原則です。

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繁殖・産卵もいたって簡単で、オスとメスを腐葉土の上で同居飼育すれば簡単に産卵します。ただし、日本のカブトムシと違い、幼虫は寒さに弱いので冬期はマットヒーターなどを使って加温する必要があります。また、幼虫期間は長く、成虫になるまでに二年を要する個体も少なくありません。

コーカサスオオカブト

アジア最大そして世界最強

コーカサスオオカブトは3本の長い角が特徴のアジア最大のカブトムシです。闘争心が旺盛なため南米原産のヘラクレスオオカブトとともに世界最強カブトムシの双璧とされます。原産国が東南アジアなので日本に近く、また年間を通じて捕獲ができるので、国内で流通している外産カブトムシのなかでは安価です。頑強なので、オオカブト類の飼育の入門にも最適です。

コーカサスオオカブトの成虫は東南アジアの高山地域に分布しているため、25℃を超えるような高温だとすぐに弱ってしまいます。このため、夏場はクーラーをかけた部屋で飼育することが必須条件になります。

また、本種は全てのカブトムシのなかでも最も好戦的で、メスの気性も荒いことが知られています。ですので、ペアリング時以外は雄雌ともに単独飼育を行います。

なお、本種は老齢してくると爪が欠けてきます。爪が欠けた雄は上手く繁殖体勢がとれませんので、ペアリングのさいには爪が欠けていないことをチェックします。

コーカサスオオカブトの繁殖産卵はそれ自体はあまり難しくなく、ペアリングのタイミングさえ合えば発酵マットにたくさん産卵します。

卵と幼虫の温度管理はやや神経質で、成虫と同じく25℃を上回らず、20℃を下回らないようにする必要がありますので、サーモ付きのヒーターマットを使用します。

本種の幼虫期間は長く、一年以上かかります。また、大型個体作出のためにはマットを20℃強に保ち、できるだけ長く幼虫期間をとるようにします。

なお、本種は発酵マットだけでなく柔らかい朽木も食べますので、クワガタムシ用の柔らかめの産卵木もマットに埋めるようにするとよいでしょう。

ケンタウルスオオカブト

アフリカ大陸唯一の大型カブト

ケンタウルスオオカブトはアフリカ大陸で唯一の大型カブトムシです。成虫の寿命は短く、飼育も難しいとされており、上級者向けと言えるでしょう。

ケンタウルスオオカブトの成虫は寿命が数ヶ月と短いため、できるだけ羽化したての個体を入手する必要があり、これは爪の鋭さで見分けることができます。

飼育環境は一般的なカブトムシ飼育の環境でよく、気温25℃を下回らないようにするとともにマットが乾燥しないようにキープしてください。

また、本種はあまり闘争心が強くありませんが、多頭飼育は避けたほうが無難で、単独飼育またはペア飼育をするようにしましょう。

ケンタウルスオオカブトの繁殖は羽化タイミングの近いペアを入手できるかにかかっています。発酵マットに産みつけられた卵から生まれた幼虫は寒さに弱いので気温20℃を下回らないように加温飼育します。一年ほどで成虫になります。

エレファスゾウカブト

世界最重量級


ゾウカブトは、北アメリカ南部、中央アメリカ、南米大陸各地にさまざまな種類が生息していますが、そのなかでも最大種がエレファスゾウカブトです。世界一体重が重いカブトムシとして知られ、成虫の寿命は比較的長く10ヶ月ほどあります。

エレファスゾウカブトの成虫はあまり高温と高湿度には強くありませんので、気温を28℃以下に保つとともに飼育ケースの換気を良くすると上手く飼うことができます。気性は荒くはありませんが、基本的にはペア飼育または単独飼育をするようにしてください。

エレファスゾウカブトは飼育環境が整っていれば発酵マットに産卵します。孵化した幼虫は2年という長い期間をかけて成虫になりますが、成虫同様に20度を切るような低温には弱いので冬期は加温が必要です。

また、幼虫はかなりの大食漢なので、こまめに発酵マットを交換する必要があります。

なお、大型個体の作出を狙う場合は気温が25℃を超えないように設定し、できるだけ長く幼虫期間をキープするようにします。

マルスゾウカブト

世界屈指の重量級カブト

マルスゾウカブトはアクティオンゾウカブトと並び、世界最大重量を誇るカブトムシの一種で、中南米を原産地としています。飼育難易度は比較的低く、ブリードものが国内流通しています。

マルスゾウカブトの成虫の飼育方法は、基本的には国産カブトムシと同じで、昆虫ゼリーで育てることができます。

成虫寿命は数ヶ月ですが、繁殖まで考えると、昆虫ゼリーはタンパク質の多いものを与え、マットは発酵マットを使用します。

繁殖自体も難しくなく、国産カブトムシ同様に勝手に産卵している感じです。ただし、累代繁殖となると、幼虫期間が個体によりまちまちですので、成虫雌雄の羽化タイミングが合うかどうかが問題になりますが、これは基本的には運の問題です。

幼虫期間は二年ほどと長く、低温に弱いためマットヒーターなどを用いて20度以上に保つ必要があります。なお、できるだけ低温ぎりぎりで幼虫期間を長く育てたほうが大型個体になります。

ネプチューンオオカブト

高山性巨大カブトムシ

アンデス山脈の熱帯雨林に断続的に分布しているヘラクレスオオカブトに近い仲間です。成虫の寿命が長く、1年近くありますが、流通量が少ないのでかなり高価なカブトムシです。また、高地性なので夏の暑さには注意が必要です。

ネプチューンオオカブトの成虫飼育はヘラクレスオオカブトに準じますが、本種のほうが高標高地域に生育していますので、気温28℃を超えないように真夏にはクーラー管理が必要になります。

その分、低温にはやや強く気温22℃程度であれば問題ありませんが、20℃は下回らないように加温してください。

ネプチューンオオカブトは発酵マットによく産卵し、幼虫も発酵マットで十二分に育ちます。ただし、幼虫期間が2年と長いため気長に育てる必要があります。

幼虫は気温20℃を下回らず、25℃を上回らないように低めの温度設定で飼育すれば大型化しやすくなります。

なお、幼虫はとても大きく大食感なので、こまめに発酵マットを交換するようにしてください。

ヘラクレスオオカブト

世界最大のスーパースター

言わずと知れた世界最大のカブトムシで、中央アメリカから南アメリカの雲霧林に断続的に分布しています。また、大型の個体は標高1000〜2000mの高山帯にしか見られません。幼虫は朽木や腐葉土の中で1年半~2年程かけて成長し、成虫の寿命も長く、1年~1年半ほど生きる個体も少なくありません。

ヘラクレスオオカブトの成虫は30度を超えるような高温と18度を切るような低温にならないよう気をつければ、比較的に飼いやすい種類の外国産カブトムシです。

オスの闘争心もそれほど強くはありませんが、やはり喧嘩を避けるためにオスメスのペア飼育か、オス1に対してメス2個体程度の多頭飼育がよいでしょう。

なお、本種の後翅が茶色くなるのは、空腹でなおかつ水分失調気味の時で、健康状態が良い時は後翅は真っ黒です。後翅が茶色くならないようにすることを目安に湿度を整えるとよいでしょう。

ヘラクレスオオカブトは比較的簡単に産卵をしますので、産卵自体の難易度は高くありません。

幼虫は18度を切るような低温だと死んでしまいますので、マットヒーターなどを使って飼育容器ごと温める必要があります。また、あまり高い温度で幼虫を飼育すると早期に成虫になってしまいますので、大型個体の作出のためには23~26度で温度調整するとよいでしょう。

なお、本種の幼虫期館はとても長く、およそ2年間は幼虫で過ごしますので、気長に飼育してください。そして、かなりの大食漢ですので2~3か月おきにはマットを交換してください。

サタンオオカブト

小型のヘラクレス

サタンオオカブトの成虫は高標高地域に生息しているため、特に高温に弱く、飼育環境が気温25℃を超えないようにクーラーの効いた部屋での管理が必須になります。また、冬期は気温18℃を下回らないように加温する必要があります。

サタンオオカブトはかなり発酵の進んだマットに好んで産卵し、幼虫もそれを食べます。このため、飼育に使用するマットは十分に発酵し、色が黒色に近いものを選ぶようにします。

幼虫期間は2〜3年と長く、夏場は気温25℃を超えないように、冬場は気温18℃を下回らないように温度管理をしつつ長期間にわたり育成する必要があります。

シロカブト

ザ・アメリカンカブトムシ

シロカブトの成虫は北米〜中米の比較的乾燥した地域に生息しています。このため加湿を嫌いますので、飼育ケースの換気を良くするとともにマットを乾きめに保つと上手く飼うことができます。気性はティティウスシロカブトを除くと温厚で多頭飼育も可能です。

シロカブトは発酵マットに産卵しますが、卵が孵化するまでに数ヶ月かかることもあるので、マットを捨ててしまわないように気をつけ、気長に待つようにしてください。

孵化した幼虫の生育は速く、半年足らずで成虫になることもあります。

ゴホンツノカブト

角の多さは世界一

ゴホンツノカブトの成虫は野生では竹林に生息し、竹の汁を餌にしていますが、飼育下では昆虫ゼリーで飼育することができます。

寿命は数ヶ月と短いため、繁殖のためには羽化時期の近いペアが必要ですが、ワイルドものはあまり良い状態のペアが入手困難ですので、羽化時期がわかっているブリードものを入手するとよいでしょう。本種は高温に弱いため、気温が25℃を超えないようにクーラー管理してください。

ゴホンツノカブトは竹林に生息し、幼虫もその腐葉土を餌にしています。このため、成虫の飼育マットには竹の枯れ葉を混ぜ込むようにすると産卵させやすくなります。

幼虫期間は一年以上と長く、また高温と低温に弱いため、気温25〜20℃に保つように、夏場であればクーラー管理、冬場であればサーモ付きヒーターマットで管理します。

世界の大型カブト飼育法

冬期の加温さえ気をつければ意外と簡単

世界各国の大型カブトムシをご紹介しましたが、その成虫の飼育は国産カブトムシとほぼ同様です。ただし、成虫寿命の長い種類では冬期に加温する必要があります。また、幼虫は成虫になるまでに2年ほどかかりますので、こちらも冬期に加温する必要があります。マット類の交換なども国産カブトムシと同様です。成虫や幼虫の加温には、専用のマットヒーターを使うのが経済的でおすすめです。

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