
ウタツサウルス (Utatsusaurus hataii)は、三畳紀前期の日本周辺海域に生息していた最古級の魚竜類の一つで、水生爬虫類が本格的に海洋へ進出し始めた初期段階を示す重要な分類群です。本記事では、分類学的位置づけ、形態的特徴、生息年代、生態的特徴について、化石資料に基づいて解説します。
本種の分類学上の位置づけ
ウタツサウルス (Utatsusaurus hataii)は、爬虫類に属する魚竜形類イクチオサウルス目の基盤的系統に分類されます。高度に進化した魚竜類とは異なり、陸生爬虫類的な特徴を多く残した原始的な魚竜類として位置づけられています。
本種の大きさと形態的特徴
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全長は約3〜4m前後と推定される中型海生爬虫類で、細長い体型と比較的小型の頭部を備えていました。尾鰭はまだ完全な三日月型には進化しておらず、背ビレも未発達でした。四肢はヒレ状に変化しつつある段階で、水陸両用的な特徴を残していました。
本種が生息していた年代
三畳紀前期オレネキアン期(約2億4700万年前前後)に生息していました。主に日本の宮城県南三陸町歌津地域やカナダ・ブリティッシュコロンビア州の地層から化石が発見されています。
本種の生態的特徴について
小型魚類や軟体動物を主に捕食する肉食性海生爬虫類で、沿岸域を中心に活動していたと考えられています。完全な外洋型ではなく、浅海域での遊泳と採餌に適応した初期的な生活様式を持っていました。
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