
ムカシアミバネムシ(Palaeodictyoptera)の分類上での位置(祖先や進化的関係)、化石から推測されている大きさと形態、産出地層から考えられている生息年代、その他の生態的特徴(食性・生活様式)などを生物学の学芸員が解説します。
本種の分類学上の位置づけ

ムカシアミバネムシは古生代に繁栄した原始的有翅昆虫の一群で、翅を腹部上に折り畳めない古網翅類に属する。現生のカゲロウ類やトンボ類に近い初期外翅類の系統に位置づけられ、昆虫の飛翔進化初期を示す重要な化石群である。
本種の大きさと形態的特徴
体長は数cmから10cm前後、翅開長は大型種で30cmを超える。前後二対の翅に加えて前胸背板に小型の翅状突起をもち、密な翅脈網をもつのが特徴である。口器は細長い吻となり、植物組織から体液を吸うのに適応していた。
本種が生息していた年代
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石炭紀前期に出現し後期にかけて多様化し、ペルム紀初期まで存続した。石炭紀の湿地性森林堆積物から多くの化石が産出し、シダ植物やリンボク類が繁茂する環境で生活していたことが示される。
本種の生態的特徴について
森林の林冠付近を滑空的に飛翔し、長い吻を植物の維管束に差し込んで体液を吸収していたと考えられる。翅を畳めないため常に水平に保持し、幼虫は水生ではなく陸上生活を送ったと推定されている。
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