
デイノケイルス(Deinocheirus mirificus)は、白亜紀後期に出現した大型獣脚類で、極端に発達した前肢と独特な体型を持つ特異な恐竜です。長年その正体が不明だったことで知られ、近年の完全標本によって生態や分類が大きく見直されました。本記事では、分類学的位置づけ、形態的特徴、生息年代、生態的特徴について、化石資料に基づいて解説します。
本種の分類学上の位置づけ
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デイノケイルスは竜盤類獣脚亜目に属するオルニトミモサウルス類の一員で、オルニトミムス類の中でも大型化と特殊化が極端に進んだ系統に分類されています。従来の肉食獣脚類とは異なる進化経路を示す重要な分類群です。
本種の大きさと形態的特徴
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全長は約10〜11メートル、体重は6トン前後に達すると推定される大型恐竜で、幅広い胴体と巨大な前肢を備えていました。背中には帆状の神経棘が発達し、平たい嘴状の口と厚い羽毛に覆われた体表を持っていたと考えられています。
本種が生息していた年代
白亜紀後期マーストリヒチアン期(約7000万年前前後)に、現在のモンゴル地域に広く分布していました。化石はゴビ砂漠のネメグト層から多数発見されています。
本種の生態的特徴について
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植物や小動物、水生生物などを幅広く摂取する雑食性恐竜で、河川や湿地周辺を主な生活圏としていたと考えられています。巨大な前肢は採食や防御に用いられ、生態系において特異な地位を占めていました。
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