この記事は30年以上にわたり博物館に務める生物学の学芸員が執筆した専門記事です。

【コモドドラゴンとオオトカゲの種類図鑑】巨大な爬虫類の仲間を学芸員が解説

コモドドラゴンの生態・特徴を写真集形式でご紹介するとともに、代表的なオオトカゲの仲間も大きさ順で解説していきます。

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コモドドラゴンってどんな動物?

正式にはコモドオオトカゲと呼ばれる最大のトカゲ

コモドドラゴンは正式にはコモドオオトカゲ (Varanus komodoensis) と呼ばれる現存する種のなかでは最大のトカゲで、完全な陸上爬虫類としては最大の爬虫類です。東南アジアのインドネシア(ギリダサミ島、ギリモタン島、コモド島、フローレス島南部、リンチャ島)に生息しています。

その大きさは、全長200~300cm・体重約70kgにも達し、頑丈な体型をしており、主にイノシシやシカといった野生哺乳類や、野生化した水牛・ヤギなどの大型哺乳類をも捕食します。

口中に破傷風菌をはじめとした雑菌が多く、大型哺乳類などに対しては一噛みして細菌感染症におとしめ、発病して倒れるまで何日も後をつけ回したのちに捕食するケースも少なくありません。

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コモドドラゴンの写真集

それでは、ここからはネットのフリー画像から厳選したコモドドラゴンの写真をお楽しみください。

日本でコモドドラゴンが見られる場所

愛知県名古屋市の東山動植物園

コモドオオトカゲを見られる国内の施設は、愛知県名古屋市の東山動植物園で唯一飼育展示が行われています。

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オオトカゲの仲間(大きさ順)

オオトカゲ科は、オオトカゲ属 Varanusのみで構成されており、アフリカ大陸・ユーラシア大陸南部(東南アジア諸島も含む)とオーストラリアにかけての熱帯~亜熱帯地域に分布しています。その生息環境は、砂漠のような乾燥帯からジャングル・熱帯雨林までと幅広く、種によってそれぞれの環境に適応しています。また、地上性の種もあれば樹上性の種もありますが、全ての種が昼行性という共通点があります。

ハナブトオオトカゲ

ハナブトオオトカゲは、コモドオオトカゲを超える最大全長3mオーバーのオオトカゲ科の最長種です(体重ではコモドオオトカゲのほうが上回る)。その巨大な体躯に似合わず樹上性ですが、地上に降りたり水に入って泳ぐこともあります。ニューギニア島南部に生息しています。

ミズオオトカゲ

ミズオオトカゲ

ミズオオトカゲは、最大で3mに達する大型種で東南アジアのマングローブ帯に広く分布しています。その名の通り、水棲に特化した種で、水に潜って魚類を捕食することもあります。

サバクオオトカゲ

サバクオオトカゲは、中東から中央アジアの乾燥地域に広く分布する、最大全長2mに達する大型種です。

ペレンティーオオトカゲ

ペレンティーオオトカゲはオーストラリア大陸中西部の乾燥地帯に分布しており、最大で2m弱になる大型種です。

レースオオトカゲ

レースオオトカゲは、オーストラリア大陸の東南部に広く分布する最大全長180cmになる大型種です。熱帯雨林からサバンナまで幅広い環境に適応しています。

グレイオオトカゲ

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グレイオオトカゲは、フィリピンのカタンドゥアネス島およびルソン島の固有種で、全長150~165cmになる中型種です。植物食傾向が強い雑食性で、比較的温和な性質です。

ナイルオオトカゲ

ナイルオオトカゲは、アフリカ大陸の中南部に広く分布する水棲傾向の強い中型種で、全長150cmほどになります。

デュメリルオオトカゲ

デュメリルオオトカゲは、インドネシア(スマトラ島・バンカ島・ブリトゥン島・ボルネオ島)やタイ南部~マレーシア~ミャンマー南部に分布しており、最大全長135cmになる中型のオオトカゲです。

熱帯雨林の湿地やマングローブ林に生息しており木にもよく登り、泳ぐのも得意です。

サバンナオオトカゲ

サバンナオオトカゲはアフリカ大陸北部の半乾燥地域に広く分布する全長120cmほどになる中型のオオトカゲです。比較的温和な性質で主に虫類を食べています。

コガネオオトカゲ

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コガネオオトカゲは、インドネシアのスーラ諸島固有種で、全長120cmほどの中型種です。熱帯雨林の特にマングローブ地帯に生息していますが、木に登ることのない地上性の種です。

メルテンスオオトカゲ

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メルテンスオオトカゲは、オオトカゲの仲間としては最も水棲に特化しており、その尾は水をかきやすいように扁平になっています。全長100cmほどになる中型種です。

クロホソオオトカゲ

クロホソオオトカゲは、インドネシアのアルー諸島固有種で全長90cmほどの中型種です。熱帯雨林に生息し、樹上生活に特化しており、地上に降りてくることはほとんどありません。

ミドリホソトカゲ

ミドリホソトカゲは、インドネシアのニューギニア島~オーストラリアのトレス海峡諸島~パプアニューギニアのニューギニア島にかけてのオセアニアの島々に分布する全長70cmほどの小型種です。

完全な樹上性で、地上に降りることはめったにありません。なお、シロアリのアリ塚に産卵するという変わった習性をもっています。

トゲオオトカゲ

トゲオオトカゲは、オーストラリアの北中部に分布する砂漠性の地上種で、最大全長60cmほどの小型種です。

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