
博物館学芸員として30年以上の勤務実績がある筆者が、化石標本と学術研究に基づき、確認されている中で最大級の肉食恐竜を体長基準でランキング形式にまとめます。推定値には研究間で差があるため、信頼性の高い資料をもとに慎重に整理しています。
第1位:スピノサウルス

推定全長:約14〜18m

白亜紀後期のアフリカに生息した半水生型獣脚類です。細長い頭骨と高い背帆を持ち、魚食傾向が強い特殊な肉食恐竜でした。
第2位:ティラノサウルス

推定全長:約12〜13m

白亜紀末期の北米に生息しました。骨格保存率が高く、体格推定の信頼性が最も高い肉食恐竜です。
第3位:ギガノトサウルス

推定全長:約12〜13m

南米産の巨大獣脚類で、ティラノサウルスと並ぶ最大級の捕食者です。
第4位:カルカロドントサウルス

推定全長:約12〜13m

北アフリカに生息していた大型肉食恐竜で、鋭い歯による切断型捕食に適応していました。
第5位:スピノサウルス類近縁種(シギルマササウルスなど)

推定全長:約11〜12m
スピノサウルス類に近縁な大型種で、同様に水辺環境に適応していたと考えられています。
第6位:マプサウルス

推定全長:約11〜12m

南米産の群れを形成していた可能性がある大型獣脚類です。
第7位:タルボサウルス

推定全長:約10〜11m

モンゴル周辺に生息していたティラノサウルス類の一種です。
第8位:アクロカントサウルス

推定全長:約11m
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白亜紀前期の北米に生息し、背中の高い突起が特徴です。
第9位:アロサウルス

推定全長:約10〜12m

ジュラ紀後期の代表的な大型肉食恐竜で、完成度の高い捕食者でした。
第10位:メガロサウルス

推定全長:約9〜10m
恐竜研究史上、最初期に記載された大型獣脚類です。
肉食恐竜の「大きさ」評価について
肉食恐竜のサイズ推定は、主に以下を基準に行われます。
・大腿骨や脊椎の長さ
・保存された骨格の割合
・近縁種との比較
断片標本のみの種では誤差が大きく、最大値は今後修正される可能性があります。
まとめ
現在の研究では、最大全長ではスピノサウルス類が最上位に位置します。一方、体重や咬合力ではティラノサウルスが最強クラスです。巨大肉食恐竜は一様ではなく、生態や進化戦略によって異なる「強さ」を持っていました。
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