フックバックル(クイックリリース)ベルトとは
フックバックルベルトはバックルの開閉によってワンタッチで締め外しが可能なパワーベルトであり、レバー式のように固定穴が限定されず、爪を掛ける位置を選ぶことで締め具合を調節でき体調や腹部の張りに応じた腹圧設定が行いやすいタイプです。
※レバーアクションタイプも調整できますが、穴位置を変える時はドライバーでビスを外して付け直す、といった手間が発生します。
フックバックルベルトの構造と特徴
フックバックルベルト(クイックリリース式)は、バックルを倒すだけで固定される構造を持ち、ベルトに設けられた複数の穴のうち任意の位置に爪を掛けることで使用者の腹囲に合わせた締め付け強度が得られます。レバー式のように事前にバックル位置をビスで固定する必要がありません。
レバーアクションベルトとの違い
レバーアクションベルトは強固な固定力と一定テンションを維持する構造を持ち、高重量の挙上動作において安定した腹圧を得やすい反面、締め具合の微調整ができず体型変動(服装や食前・食後の差など)に対応しずらい特徴があります(調整のためにはビスを2つ外して締め直す必要がある)。
その点、フックバックルベルトは体型変化に柔軟に対応でき、トレーニング中の締め直しも容易であることから、初心者から中級者または女性トレーニーにも扱いやすいという性質を持ちます。
フックバックルベルトのメリット
バックル操作のみで締められるため扱いやすく、特にセット間における一時的な開放が素早く行えます。これが、クイックリリース式の名前の由来です。
また、穴位置により締めつけ強度が調整できるため、高重量種目ではきつめに穴位置を設定し、軽重量種目やアップでは穴位置を一つ外側にする、といった使い方が可能です。
フックバックルベルトのデメリット
レバー式の完全固定に慣れている使用者は、締めつけ強度の低さを感じる場合があったり、高重量種目では反動により初期段階で位置ズレを感じることがありますが、使用していくうちに革が身体に馴染んで、違和感は解消されていきます。
向いているユーザーと適性
フックバックルベルトは強烈すぎる締め付けが苦手なトレーニー、腹囲変動が生じやすい使用者、女性トレーニー、初心者から中級者に適しており扱いやすさと調整性を重視する場合に特に有効です。
高重量を扱う上級者クラスになると、ほぼレバーアクション式の一択にはなってきます。
本記事のポイントまとめ
締め具合は穴位置の変更で調整する
締め付け強度は使用者が選択する穴位置(爪をかける穴)によって決まる。
状況に合わせた腹圧設定が行いやすい
腹部の張りや服装の違いにも対応しやすく、トレーニング中の調整が容易である。
レバー式との併用が有効
最大固定力を求める場合はレバーアクションベルトが適しフックバックル式とは使い分けが可能である。マックス測定などはレバーアクションで、セットはフックバックルで、といった使い分け。
初心者から中級者に扱いやすい
バックル操作の簡便さと調整のしやすさから幅広い層に適したベルトであり、扱いやすさを重視するトレーニー層に向いている。
レバーアクションベルトの弱点を克服した新タイプ
下記のベルトは当社独自開発の微調整ができるレバーアクションベルトで、その日の服装や腹囲の変化に合わせた微調整が可能です。しかも、フックバックルタイプよりもさらに細かい微調整が可能です。
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