筋トレのウォーミングアップに適切なストレッチと有酸素運動

この記事は全日本3位以上・日本代表の各競技選手のみが執筆した専門記事です。

筋力トレーニングの実施前には、怪我の予防やパフォーマンス向上を目的としてウォーミングアップを行うことが推奨されています。

実施の理由とその具体的な手段を解説します。

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ウォーミングアップの意味

筋肉と関節の柔軟性を高めて怪我を予防する

筋力トレーニングの実施前にウォーミングアップを行うことで、筋肉や関節の柔軟性が高まり、怪我のリスクを軽減することができます。その代表的なものが筋肉のストレッチです。

ストレッチあるいは柔軟運動(体操)とも呼ばれる筋肉の柔軟性を高め怪我の予防やリハビリ・疲労回復のための運動。ウォーミングアップ(準備運動)として怪我の予防をしたり(中略)筋肉が急に伸ばされると反射的に縮もうとする伸張反射を抑えることで筋肉に無駄な負荷や緊張を与えないようにする(後略)

引用:厚生労働省eヘルスネット「ストレッチング」

ストレッチを行うのにはそれなりの時間がかかってしまいますが、例えば、部位分割トレーニングなどで身体の一部分の筋肉だけをトレーニングする時は、その筋肉部位だけでもストレッチを行う習慣を身につけることを推奨します。

身体を交感神経優位の状態にする

筋力トレーニング前にウォーミングアップを行うことで、筋肉に刺激が入り、身体を活動的なモードにすることが可能です。これは言い換えれば、交感神経優位の状態にすることであり、これにより運動パフォーマンスの向上が期待できます。

やはり、この場合も筋肉のストレッチが有効です。

交感神経系(こうかんしんけいけい、英語:sympathetic nervous system, SNS、ラテン語:pars sympathica divisionis)は、自律神経系の一つ。

「闘争と逃走の神経(英語ではFight and Flight)」などとも呼ばれるように、激しい活動を行っている時に活性化する。

引用:Wikipedia「交感神経」

筋肉部位別のストレッチ方法

伸ばす方向・強さ・時間など、筋肉部位別の適正なストレッチ方法に関しては下記のリンク先(動画つき解説)をご参照ください。

大胸筋のストレッチ方法

背筋群のストレッチ方法

三角筋のストレッチ方法

上腕二頭筋のストレッチ方法

上腕三頭筋のストレッチ方法

大腿筋群のストレッチ方法

引用:筋肉部位別ストレッチ(sfphes.org)

競技向きPNFストレッチ

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近年、トップアスリートのコンディショニングなどにも取り入れられている競技者向きのストレッチ方法が「PNFストレッチ」です。

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PNFストレッチとは、「Proprioceptive Neuromuscular Facilitation」の頭文字をとったストレッチ方法で、直訳すると「固有感覚神経筋機能促進」となり、一般的には「固有受容性神経筋促通法」と呼ばれています。

PNFストレッチは、筋肉と靭帯にある二つの器官である「ゴルジ腱器官」と「筋紡錘」の二つの感覚器官を利用したストレッチ法です。

引用:PNFストレッチ法(sfphes.org)

PNFストレッチの具体的な実施方法については、上記リンク先をご参照ください。

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ウォーミングアップとしての有酸素運動

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ウォーミングアップとしてランニングマシン・エアロバイクなどの有酸素運動を行うことも有効です。ただし、筋力トレーニングの目的によっては、有酸素運度運の時間が長いと筋肉中のグリコーゲンをロストしてしまいますので、軽く心拍数が上がる程度、10分前後の短い運動で十分です。

なお、筋力トレーニング目的別のトレーニングと有酸素運動の組み合わせ・順番については下記の記事をご参照ください。

▼詳細記事

筋トレと有酸素運動の有効な順番・組み方|筋肥大・シェイプアップ別に解説

厚生労働省による運動に関する記載

ヒトが生命を維持するためには、生体内においてエネルギーを作り出すことが必要です。有酸素性エネルギー代謝は、そのエネルギー生成過程のひとつの経路で、主に脂肪酸をエネルギー源として利用します。このエネルギー代謝は、運動中においても重要な働きをしています。運動時には運動強度や運動時間により、無酸素性エネルギー代謝と有酸素性エネルギー代謝が、シーソーの関係でエネルギー源を供給しています。無酸素性エネルギー代謝では、グルコースが主なエネルギー源として利用され、有酸素性エネルギー代謝では、脂肪酸が主なエネルギー源として利用されます。

引用:https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionaries/exercise

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