ダンベルプレスの一般的なダンベル保持の仕方はこの図のようなものです。つまり、体軸に対して垂直になるようにダンベルを握る「横持ち」です。
■肩を痛めるメカニズム
もちろん、この保持方法がスタンダードであり、初心者にも推奨されていることは否定しませんが、時に、肩の故障を引き起こします。
肩の故障・痛みが起こる原因のほとんどは、ダンベルを肩よりも頭側に挙上してしまう動作で、これにより肩関節や小胸筋を痛めてしまいます。
この理論がわかっていても、限界近い挙上ではダンベルがつい頭側にグラついてしまうことも少なくありません。
■縦持ちプレスのすすめ
そんな時におすすめしたいのが、こちらのような縦持ちでのダンベルプレスです。この保持方法だと、ダンベルが頭側に傾くことが少なく、肩への負担を抑えてダンベルプレスが可能です。
動作のポイントは、横持ちのダンベルプレスと同様に、常にダンベルの直下に手首と肘が位置するように行うことです。これができていないと、ダンベルフライになってしまいますのでご注意ください。
なお、フィニッシュポジションでダンベルを合わせ、腕を突き上げるようにすると大胸筋が最大収縮し効果が高まります。この時に、顎を軽く引くことも忘れないでください。
こちらが、その模範的な動画になりますので、ぜひ、ご参照ください。
■発想の筋トレ
●目からうろこのコラム記事集
大好評の発想と工夫の筋トレシリーズを一覧にまとめました。
うまく効かせられない筋トレ種目がある時は、ぜひ、参考にしてください。